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半歩

あと一歩前に進めという声に押されるように半歩踏み出す


by nambara14 | 2017-02-09 13:29 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

邂逅

坂上まで 雪に埋もれて 開講日

海光の きらめく刺繍 見える部屋

どこまでも 邂逅あれば 歩みゆく






by nambara14 | 2017-02-09 10:26 | 五七五系短詩 | Comments(0)

逃避行

切り裂かれたのは体だけではなかった
神経線がズタズタに切り裂かれて
いまでも夢の中の苦痛にうなされる

おなじような傷を負っても
斃れたものも生き延びたものもいる
自分にはどのような道が待っているのだろう

しばらく遠くまで見通せる日々が続いて
光の中を歩いていけるような気がしていた
しぶとい追手の手を逃れることができたのではないかと

ふと視界の片隅に黒い影がよぎった
それが近づいてくるのかどうかはたしかではないが
招かざるものからは早逃げするに限るだろうと思った

by nambara14 | 2017-02-08 10:57 | 新作詩歌(平成29年) | Comments(0)

断捨離

  

   断捨離 


  

みんな捨ててしまえ
テレビもプレーヤーもパソコンも
本もCDもDVDも
カバンも携帯も財布もすべてを捨ててしまったあとに
拾い上げるものは
バナナとパンとミルクだ
空腹を満たしたあと拾い上げるものは
ズボンとシャツと靴だ 

次に見つけなければならないものは
トイレだ
流すのが専門だ
レバーを引けば
勢いよく流れていく
固体に紛れて
ふわふわした泡のようなものが流れていく
トイレを出て
すぐに気がつく
あれは心だったのではないかと
確かめようはないが
なんだか気持ちが乗らなくなった
いったんすべてを捨てたのなら
いさぎよく捨ててしまえ
実体のないものなど
拾いようがないではないか
いのちを捨てるのじゃあるまいし
みんな捨ててしまえ
金も恋も名前も捨てて
はだかの自分だけで歩いて行け


by nambara14 | 2017-02-03 14:45 | 新作詩歌(平成29年) | Comments(0)