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やなぎにかぜ


荒れ模様 大樹のかげに 逃げ込んで

銃弾を ひらりとかわす 気の翼 

妄念を 桜に変えて 舞い踊る


by nambara14 | 2016-03-24 11:57 | 五七五系短詩 | Comments(0)

ずれ


     表

どうぞ なんでも おっしゃってください
(あなたねえ えんりょってものが あるだろう)

このていどのことでしたら いつでもどうぞ
(めんどうだから これきりにしてほしいよ)

すこしでもおやくにたてたのだったら うれしいな
(べつに おせわになっているわけじゃない あなたに
いろいろ してあげたのだから かんしゃされてとうぜんだ)

     裏


おいそがしいなかを おじかんをさいてくださって ありがとうございます
(なんどもたのんで やっとうけいれてくれた
そんなに だしおしみしなくても いいとおもうが)

ありがとうございました
たいへん さんこうになりました
(そのていどのさーびすで おんきせがましいんじゃないか)

また なにかありましたら よろしくおねがいします
(たぶん もうおねがいすることは ないだろうな
そこまで おんきせがましいたいどを しめされちゃうとねえ)






by nambara14 | 2016-03-24 11:39 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

薬 効

苦い薬を飲むと
一時的には痛みは収まる

薬物依存にはなりたくない

酒を飲むと
気持ちが高揚する

アルコール中毒にはなりたくない

コーヒーを飲むと
心がのびやかになる

なんばいもコーヒーを飲んでしまう

フレッシュジュースを飲むと
からだがみずみずしくなる

なんばいもおかわりしてしまう

水を飲めば
無害だと思うが

薬効が見当たらない







by nambara14 | 2016-03-23 10:28 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

遠近法


いくら送信しても返信がない
なんど訪ねていっても不在だ

通信技術が距離感を変えた
遠近法が変質した

もっとも近い者が遠くにいる
もっとも遠い者が近くにいる

情報の洪水がひとを溺れさせた
こころは流れ出してしまった


by nambara14 | 2016-03-21 19:32 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

「詩人の聲」4月28日

みなさま
 4月28日(木) 1900から自由が丘の、「カシュカシュダール」で「詩人の聲」に
出演します。
 五年半ぶり、二回目の登場です。

 二年前に出版した英和対訳詩集『永遠の散歩者 A Permanent Stroller』を読みます。

一篇ずつ英語と日本語で交互に読みます。
詩人自らが自分の日本語の詩を英訳した詩集はめずらしいと思います。

 そのへんをお楽しみいただければ幸いです。

 みなさまお誘い合わせの上おいでくださいね!
 連休直前でお忙しい時期とは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします!

 ご予約は、わたしあて直接でもお受けいたしますので、このページの下の方にあるコメントのタブをクリックして記入して頂ければ幸いです。

                            南原充士

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第1392回 
Projet LaVoix des Poètes(詩人の聲)

南原(なんばら)充士(じゅうし) 五年半振り二回目の登場!

英和対訳詩集『永遠の散歩者』を読む!

日時:平成28年4月28日(金)

19:00開演(18:30開場)

 会場:カシュ‐カシュ ダール(Cache-cached’Art)

世田谷区奥沢5-21-10 

自由が丘駅南口より徒歩5分

予約2,700円、当日3,000円、学生1,500円、

  予約・問い合わせ

    080-3455-2111 (西端)または

    北十字舎090-3696-7098(天童大人)

tendotaijinbureaumbi.nifty.com

[南原充士の略歴]

昭和24(1949)年茨城県生まれ

詩集:『散歩道』『レクイエム』『エスの海』『個体から類へ涙液をにじませるfocusのずらし方・ほか』『笑顔の法則』『花開くGENE』『タイムマシン幻想』『インサイド・アウト』『ゴシップ・フェンス』『にげかすもきど』『永遠の散歩者 A Permanent Stroller』『思い出せない日の翌日』

電子書籍:小説『転生』(BCCKS)『エメラルドの海』『恋は影法師』『メコンの虹』(以上Amazon

ブログ:『きままな詩歌の森』『越落の園』


by nambara14 | 2016-03-21 00:17 | Comments(0)

575系短詩

 
    575系


淡々と 死刑を告げる 口唇筋

抗弁は 難聴の振り 聞き流す

逆光の わが狼狽は 閉ざされて

露と落ち 露と消えにし 夢の跡

生き延びて 一花咲かす 日もあらむ

打ち振れば 花咲かじじい 飛び回る

乱高下 知らぬか梅の 花付けて

インフルの 収まりて見る 地平線

茫然と 立ちすくみつつ 策を練る 

アララッカン マラカッポン サラパックン

嫌いでも 憎まないでね 坊主袈裟

媒介も 問答無用 駆除すっ蚊

不倶戴天 ふぐさしでやる 敵味方

変則の 季節を歩む 二本足

絶滅の 半分までは 生き延びて

赤涙を 拭って蹴るは 缶コーヒー

抱き合って 溶着しても 逃げ切れず

韜晦を 愛で包んで 贈ります

殴って来い 殴ってこいよ ろくでなし

もう一発 あるいは二発 叩き込め

へなちょこりん やわなパンチは 効かん坊

打ち砕く 巌のごとく 崩れおつ

崩れては 積もり積もって 岩となる

岩場より 水のしみ出る 裂け目あり

流れては 涸れては流れ 川は行く

流されて 抜き手も切れず もがきいる

浅瀬とは 思いがけない 足がかり

諧謔も 嗜虐も偽薬 気の薬

吐き出して 吸わねば苦し 一気圧

影となり 光となって 打ち尽くす

轟音も 慣れりゃたとえば 蚊のぶんぶん

ノミだって たくましくなる どくとりん

激辛を 超苦(にが)にかけ しびれ舌



by nambara14 | 2016-03-20 00:07 | 五七五系短詩 | Comments(0)

57577系短詩


      57577系


便り無い ひとらがいれば 気をもんで くたくたにする 手拭きのごとく

新春の 青空仰ぎ 行く我に 鳥の声さえ 聞こえるものを

幼年を 連れて詣でる 若い親 まぶしく照らす なんの光か

見るものも 聞くものもある この世界 舐めて触って 嗅いで戸惑う

おそらくは すべてはすでに 存在し あるいは隠れ 現れる相

想像は 無限の彼方 創造は ごく近辺で 発見される

ご破算で 身辺すべて ちゃらにして 新たな日々を はじめてみたい

身を隠し 逃れ逃れて 行く先に かすかに見える 家々の灯よ

金もなく 力もなくて 老いたれば 幻と見る わが新天地

おびえつつ 生まれ育った この世界 敵か味方か 見極めかねて

だれひとり 信じることも できずして 生き延びていく 風の冷たさ

愛されず 好かれもせずに ひとりずつ たがいの虚を 見つめて生きる

すれ違う 老骨同士 吠えもせず 視線そらして もくもく歩む

降り注ぐ 日差しを受けて 梅匂う 鳥鳴き風は うたた吹き過ぐ  

音もなく 若い女の かたわらを 抜けんとすれば 小犬吠え来る 

痛む腰 さすりて通う 病院の 待合室は 今日も混み合う

気が付けば 父の命日 思い出は 鮮やか過ぎて 悼む間もなし

身を捨てて 浮かぶ瀬もある 世を捨てて 生きる目もある 死に急ぐなかれ 

春めいて 心の春も 訪れる つもりになって 仮面を外す

先刻の 叫びはなにか 唐突に 少し遅れて 泣き声となる

春の雨 濡れて行こうか 背を伸ばし 酸いも甘いも 噛み分けかねて 

靄霞 払うがごとく 風吹けば 晴れたる空に 花影映えむ

りんりんと ベルの鳴るたび 胸騒ぐ 手の届かない 身のうちの鐘

磨滅する 感性ありて どんよりと 曇れる春に 紛れて歩む

逆立つは 毛髪のみか 神経の めぐる細部に アルカリの粒

朝明けを 見つめていれば おのずから 力湧き出で こぶしを握る

昨日の 自分はだれか 一夜明け 鏡を見れば にこやかに笑む

歩み出す 世間は広く 輝いて 一足ごとに 光いや増す


by nambara14 | 2016-03-20 00:01 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

お知らせ「詩人の聲」

第1392回 Projet LaVoix des Poètes(詩人の聲)

南原なんばら充士じゅうし) 五年半振り二回目の登場!

英和対訳詩集『永遠の散歩者』を読む!

日時:平成28年4月28日(木)

19:00開演(18:30開場)

 会場:カシュ‐カシュ ダール(Cache-cached’Art)

世田谷区奥沢5-21-10 

自由が丘駅南口より徒歩5分

予約2,700円、当日3,000円、学生1,500円、

  予約・問い合わせ

    080-3455-2111 (西端)または

    北十字舎090-3696-7098(天童大人)

tendotaijinbureaumbi.nifty.com

[南原充士の略歴]

昭和24(1949)年茨城県生まれ

詩集:『散歩道』『レクイエム』『エスの海』『個体から類へ涙液をにじませるfocusのずらし方・ほか』『笑顔の法則』『花開くGENE』『タイムマシン幻想』『インサイド・アウト』『ゴシップ・フェンス』『にげかすもきど』『永遠の散歩者 A Permanent Stroller』『思い出せない日の翌日』

電子書籍:小説『転生』(BCCKS)『エメラルドの海』『恋は影法師』『メコンの虹』(以上Amazon

ブログ:『きままな詩歌の森』『越落の園』


by nambara14 | 2016-03-19 19:38 | 講演・スピーチ | Comments(0)

うそつき


ほんとうのことを言おうか
ほんとうかうそかわからない
ひとはあいまい
ことばもあいまい
ことばはうそをつく
うそはほんとう
ほんとうはうそ
ひとはわからない
ことばもわからない
うそつきと
いってみたいのは
いっしょだけれど
ほんとうは
じしんなんかない



by nambara14 | 2016-03-17 13:38 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

強がり


朝明けを 見つめていれば おのずから 力湧き出で こぶしを握る

昨日の 自分はだれか 一夜明け 鏡を見れば にこやかに笑む

歩み出す 世間は広く 輝いて 一足ごとに 自信いや増す


by nambara14 | 2016-03-17 11:25 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)