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なにかが頭上を飛んでいった
見上げたときはなにも見えなかった
まどろみに戻ると
またなにかが飛んでいく気配がした
見上げるとまたなにも見えなかった
眠気が消えた頃
のろのろと起き上がって伸びをした
なにも見えない空を見上げながら歩いた
突然バランスを失って転んだ
いつまでも転落し続けるような気がした
もはや上も下もわからず
景色は猛烈なスピードで回転し続けた
いつかはどこかに落ち着くだろうと思って
頭をからっぽにしようと努めた
次第に意識がもうろうとしてくるが
転落は終わらないようだ
飛び去るものの音が聞こえたような気がしたが
もうまどろむことも見上げることもできなかった







by nambara14 | 2016-02-11 19:19 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

茫然自失


淡々と 死刑を告げる 口唇筋

抗弁は 難聴の振り 聞き流す

逆光の わが狼狽は 閉ざされて

露と落ち 露と消えにし 夢の跡

生き延びて 一花咲かす 日もあらむ






by nambara14 | 2016-02-10 14:04 | 五七五系短詩 | Comments(0)

共存


おびえつつ 生まれ育った この世界 敵か味方か 見極めかねて

だれひとり 信じることも できずして 生き延びていく 風の冷たさ

愛されず 好かれもせずに ひとりずつ たがいの虚を 見つめて生きる



by nambara14 | 2016-02-09 11:20 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)


  ソング・フォー・チルドレン #6 

      福笑い

白 黄 黒 って 何の色? 
わし ぺちゃ だんご って どんな鼻?  
瓜実 馬 醤油 って どんな顔?
たれ つり ふたえ って どんな目?
あんず おちょぼ って どんな口?

目隠しを取ったら おかめっぽい 

きれいじゃなくてもいいじゃない?
愛嬌があってかわいくて
うれしくなれればいいんじゃない?
思わず笑いがこみあげて
やさしくなれればいいんじゃない?


by nambara14 | 2016-02-08 16:04 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)


     人間 アイデンティティ 

人種 国籍 生年月日 性別 住所
容貌 性格 知力 体力 正義感 他者への態度 欲望の傾向と強さ
遺伝的要素 後天的要素 
病歴 事故歴 犯罪歴 恋愛歴 学歴 結婚歴 離婚歴 旅行歴 海外在住歴
資格 職業 収入 財産 家柄 家屋敷 出身地 家族 祖先 親せき 友人 知人 上司 同僚 部下
趣味嗜好 好物 特技 アルコールの強さ アレルギー 信教 思想信条 
人間関係 人類愛 著書 作品 社会貢献 ボランティア 行動パターン 読書傾向
パソコン ケイタイ IT傾向 芸術 スポーツ ゲーム 娯楽 猥褻度 賭博 滑舌 音感 美意識 紳士度



by nambara14 | 2016-02-05 15:21 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

どこに行っても


どこに行ってもひとひとひと
あるひとがとつぜん振り向いて走り出す
大きなからだをした若者が猛烈な勢いで走るので
ぶつかったりはじきとばされたりするひとがあいつぐ
悲鳴の中から若者を非難する声が上がったころには
若者の姿はとっくに見えなくなっている

どこに行ってもはとはとはと
平和の象徴にしてはみすぼらしい姿で
よちよちと草むらの上を歩く
スズメに対しては遠慮がないが
カラスがいるとちょっとびびる感じだ
飛び立つと見違えるように颯爽とする

どこに行ってもかねかねかね
地獄の沙汰も乗り切って
この世を望月と思うほど
かねとちからがものをいう
没落したお大尽なんかが
名誉を守るのも楽じゃない

どこに行ってもはかはかはか
こんなにたくさんのひとがいたのか
名も知れず素性もしらないひとびとの
今はない顔や姿や声付きを想像する
だれしも行き着く先の先例が
こんなにもひしめいて並んでいる


by nambara14 | 2016-02-05 11:32 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

節分


福は内 鬼は外って 言いますか?

豆撒いて 年の数だけ 食べますか?

恵方巻き 一本黙って 食べますか?

節分は おにゃあそとっと ふくぁあうち

撒かないで ちょいとつまんで 豆食った


by nambara14 | 2016-02-03 19:40 | 五七五系短詩 | Comments(0)