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波紋


究極の かたちは延びて ストリング

波は行く からだは残る ストレンジ

これを見て あっちを向けば アゲンスト

むきだしの 腹を目がけて ストライク

身をかわし 埃払って スタンダプ                  



by nambara14 | 2015-11-24 13:51 | 五七五系短詩 | Comments(0)

あこがれ


     あこがれ


日々海へと注ぐ河口付近を歩くおれのふらつく足元と視線を
かろうじて導いてくれるあのゆったりとした海鳥の翼の動き
こうして毎日同じ場所を歩くことで重なり合う景色が脳内に満ち溢れ
自分という意識が消え失せることさえ不思議はないと思えるようになる
「いつだってヤドカリなんだおれは」と幼い頃から感じていた
精神と肉体のかたちのずれが奇妙なめまいを引き起こしても
治療法はなく踏みとどまるには不愉快な感覚を飼いならすしかないと
さまざまな耳学問がささやき巧みな説得術に納得させられてしまえば
日々うすれゆく視界を見定めようとしてあてどなく歩き続けるおれは
つきまとう記憶の影たちから逃げ延びることができれば御の字だ
いつも耳の奥に響く音楽の指で心をマッサージされながら
目の前にあるスカイラインをなんどもなぞってみると消失点が見えなくなる
もうろうとした筆致の描き出すキャンヴァスを上へとたどれば
終わりのない旅情に誘われて魂のようなかたまりがふわふわと浮かんでいく
おれの体を抜け出してかもめのようにゆったりと羽ばたいていけ
なにか惹かれるものがあればきっぱりとここから立ち去っていくがいい
雲のように不確かな実体であろうと志す方向があれば迷わず目指すがいい
たとえこの岸辺に黒々とした抜け殻が無造作に打ち捨てられるとしても


by nambara14 | 2015-11-23 00:46 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)

祈り


     祈 り   

目の前に立ちはだかる大きな壁
倒れよと祈って目をつぶる
十数えて目を開けるが壁はゆるぎない

空き地にでんと居座る巨大な岩
砕けよと祈って目をつぶる
十数えて目を開けるがびくともしない

果てしなく続く地雷の埋められた土地
不発弾現れよと祈って目をつぶる
十数えて目を開けるがなにも変わらない

目に見えない有害物質
無害化せよと祈って目をつぶる
十数えて目を開けるがなにも見えない

冬の桜並木
花咲けよと祈って目をつぶる
十数えて目を開けるが裸のままだ

洪水に襲われた田や畑
実れよと祈って目をつぶる
十数えて目を開けるが荒れ地が広がるだけだ

黙って立ち尽くす人々
微笑めよと祈って目をつぶる
十数えて目を開けるが表情は崩れない

岩から生まれた猿
わけもなく祈って目をつぶる
新たな宇宙がひょっこり誕生する


by nambara14 | 2015-11-19 14:31 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)


「お知らせ」=Amazonから、電子書籍として二冊目の小説『恋は影法師』が出版されましたので、お知らせいたします。どうぞよろしくお願いします。→『恋は影法師』


by nambara14 | 2015-11-16 15:31 | プロフィール | Comments(0)

出 版



しばらくは 思いめぐらし 再考し 思い直して 仕上げる仕事

内部へと 向かう視線の 奥底に いずこからとも 光射し来る

ようやっと 姿見えれば 整えて 清めた手にて 送り届ける



by nambara14 | 2015-11-16 14:40 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

電子書籍つれづれ


      『電子書籍つれづれ』

 今まで、詩集を12冊出してきて、さらに小説も出すとなると資金的に間に合わないので、ふと思いついたのが、電子書籍による出版でした。
 未発表の小説が10篇ほどあるので、電子ファイル化が済んでいる作品を随時電子書籍化しようという計画を持っています。
 そんなことを考えていたら、自分には、ブログに掲載している『価値観の研究』というエッセイもあり、俳句や短歌(のようなもの)もけっこうたまっていることに気付いて、将来的には、生意気かもしれませんが、『南原充士全集』みたいなかたちでまとめたいという野望(?)を持つに至ったわけです。
 全体の構成としては、1.小説、2.詩、3.俳句・短歌、4.エッセイ・評論、といったかたちを予定しています。
 とりあえず、電子書籍化ができたのは、小説2篇のみで、BCCKS『転生』とAmazon『エメラルドの海』です。
 こんな感じで、自分の構想を実現したいと思っていますので、みなさんどうぞよろしくお願いいたします。
 

by nambara14 | 2015-11-12 16:18 | プロフィール | Comments(0)

驚愕電車



網棚へ 載せさせまいと 肩怒る

及び腰 見れば膝先 キャリーバッグ

吊革を 離して泳ぐ 手のやり場



by nambara14 | 2015-11-12 15:16 | 五七五系短詩 | Comments(0)

昼休みの校庭



    昼休みの校庭


子供たちが走る 追いかける 転ぶ
叫び声が 重なる 合唱曲になる 
風に乗って 隣の公園まで届く

ボールを蹴る 投げる 当てる かわす
じっとしている子はいない
時間が過ぎると高学年生と入れ替わる

一輪車に乗って小気味よく静止する子
フラフープで思い切り腰を回す子
スキップしながら髪をなびかせる子

一人の子がこちらに気付いて寄ってくる
「なんで見てるの?」と聞いてくるので
「いや散歩しているだけだよ」と答える

都合のいい筋書きなら 
透明人間の役柄を演じるはずだから
「だーれも 気が付かないだろう」



by nambara14 | 2015-11-11 15:24 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)

文 化


 昨日アップした英語の詩を、自分で和訳してみました。

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      文 化


わたしはあるものを栽培しようとあるところを耕す
わたしはとてもまじめにていねいに手入れをする
わたしはそこいらへんに実が実るのを見て喜ぶ
ついに収穫の時は来てわたしはすべてを与えてしまう

秋はすべてが金色に輝いて見える
ひとびとは特別な理由などなくても外出する
日射しはやわらかく鳥たちは楽しそうにさえずっている
子供たちはとても自由な気分で遊んでいる

彼らはたまたま我が家のそばを通り過ぎ熟した実を発見する
わたしは「こんにちは、この実がほしかったら食べていいよ」と言う
彼らはとても喜んでいくつかの実を手にする
夕方 わたしはもうひとつも実が残っていないことに気付く

たぶん一週間もすればほかの実が実るだろう
わたしが他人を幸せにするためにできることはあまりないが
わたしはこれからも自分なりにやり続けていこうと思う
わたしは暗くて冷たい季節がここに近づいていることを恐れない




by nambara14 | 2015-11-04 11:38 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)

文化の日に


 文化の日ということで、久しぶりに、英語の詩ができました。読んでみてくださいね!

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         Culture

I cultivate somewhere to grow something .
I take care of them very sincerely and tenderly.
I enjoy seeing them bear fruit around there.
At last I harvest and give all of them to others.

In autumn everything looks golden and glamorous.
People are going out even without special reasons.
The sun shines softly and the birds are singing merrily.
Children are playing with one another ,feeling very free.

They happen to pass by near my place and find ripe fruit .
I say hello to them and ”Help yourself to the fruit.”
They are very glad to get some of them.
In the evening I notice there is no fruit left.

Maybe other fruit will be available in a week.
No matter how little I can do for making others happy,
I will continue to keep myself on my own and
I don’t fear the dark and cold season is nearing here.



by nambara14 | 2015-11-03 19:53 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)