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カモメ


   カモメ

     1

かもめの声に 誘われて
ひとり海辺に 来てみたよ
かもめよかもめ
この悲しみを 翼に乗せて
海の向こうへ 捨ててくれ
かもめよかもめ わが友よ

     2

かもめのいない 海面は
さびし過ぎるか 波が立つ
かもめよかもめ
戻って来いよ いつものように
白い翼で 飛んでくれ
かもめよかもめ わが友よ







by nambara14 | 2015-10-31 01:12 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)

洪水


日照りが続いてからからになった大地の上を
嵐が襲えば泥流が一帯の様相を一変させる
増水した川からの避難命令が出されるより早く
決壊した堤防から溢れ出した奔流が人家を押し流す

言葉より早く気持ちは動き とどまろうとする物体も
動き始めれば巨大なエネルギーで突き進み
破壊本能がむき出しになってコントロールできない位相へと
移り行けば 丸裸の瓦礫がごろんごろんと積み重なる 




by nambara14 | 2015-10-29 13:46 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)

散歩日和


ユリカモメ 飛び交う空を 見上げれば 虹橋渡り 「ゆりかもめ」行く  

海面の 大きなうねり 見下ろせば 幻覚のごと 景色ゆらめく

秋晴れの 海辺をひとり 歩みつつ 声なき声で 小さく叫ぶ 




by nambara14 | 2015-10-28 15:32 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

不埒



秋晴れに 不埒な笑い かみ殺す

秋深し 不敵な笑みを 拭い去る 

秋の暮 悲観論者を 封じ込め




by nambara14 | 2015-10-27 10:36 | 五七五系短詩 | Comments(0)


Amazonに著者ページを作成しましたので、よろしくお願いいたします。

南原充士 著者ページ




by nambara14 | 2015-10-20 14:25 | プロフィール | Comments(0)



    平成27年10月、電子書籍の出版に着手しました。

  ① Amazonでは、小説『エメラルドの海』→『エメラルドの海』

  ② BCCKSでは、小説『転生』→『転生』


    今後、未発表の小説の電子書籍化を数篇計画していますので、ダウンロードのほう、よろしくお願いいたします。


                                                  平成27年10月

                                                  南原充士(なんばら・じゅうし)





by nambara14 | 2015-10-19 14:01 | プロフィール | Comments(0)

電子書籍の出版



 いろいろ考えて、電子書籍の活用に着手した。紙の本で出版したいのはやまやまだが、費用面を考えると、すべてを紙の本でというのは難しい。今後は、両方をうまく使い分けてやっていきたいと思う。とりあえず手持ちの小説『転生』と『エメラルドの海』を出しましたのでどうぞよろしくお願い致します。


by nambara14 | 2015-10-16 13:48 | プロフィール | Comments(0)

慣性



男はふんばりつづける
女は寄りかかり続ける

揺れるたびに慣性力が
人間関係を傾ける

幼児は泣き止まない
老人は眠ったままだ

犬猫は遠ざけられている
乗り降りは力を解放する

すこしの衝突から
いさかいの声が上がる

大ごとにはならずに
鉄橋を渡ると

あたりはがらがらになる
のどかな時が過ぎて行く

日が傾く頃
逆方向の力が働き始める

男はふんばる力はない
女は寄りかかるものを失う

一日は終わるが
慣性は働き続ける






by nambara14 | 2015-10-09 14:23 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)

無念無想


 やや気温は低めだったが、秋晴れの空の下、無念無想を思いながら歩いた。だが、雑念は雲のように湧いてきた。振り払えば雲霞のように消え残った。わが身はわが魂と出たり入ったりして遊んでいるかのようだった。小鳥が飛び去るときに発した声に振り向くと、子犬が走ってくるのが見えた。若い飼い主がこちらに向かって呼びかけた。それらの声がわが夢想をかき乱すのに任せた。


by nambara14 | 2015-10-06 14:31 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)



お姫さまのようにちやほやされて
きれいな服もおいしいケーキも
ピアノのおけいこも誕生日のパーティーも
毎日がわくわくどきどきで埋まっている

幼稚園から小学校へと
思い通りに過ごしてきたので
口の利き方もしぐさも
ますますお姫さまらしくなった

あるときひとりの少年をめぐって
ほかの少女と争いが起きた
口汚く罵り合う二人を見て
少年はあっさりと去ってしまった

相手にされないふたりはますます憤って
ヒステリックに泣き叫び始めた
思うようにならないことがあることを感じたとしても
泣き止むことなんてできないのだった


by nambara14 | 2015-10-05 16:14 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)