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なにが起ころうとも


台風が刈り入れ間近の水田をなぎたおし
豪雨が土砂崩れで家屋を倒壊させ河川氾濫で床上浸水を引き起こす
地震や津波の被害の記憶が消えないうちに
火山は噴火して火砕流を押し流し灰を降らせる
竜巻はまたたくまに帯状の地域を壊滅させる
雷はよけきれず霰や雹は容赦なく地面をたたく
工場の爆発で近隣は阿鼻叫喚の地獄となる
世界中の紛争地帯では日々銃撃戦が繰り返され
犠牲者のための棺桶や墓地の用意が間に合わない
難民は見通しも持てずに命からがら見知らぬ土地を逃げ惑う
テレビの画面に映し出される無数の顔の悲しみの表情が
見る者の神経を惑わせ苦しみの棘でさいなむ
なにが起ころうともじっと耐えて
生きている限りはいまここの自分の場所で生き続ける


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by nambara14 | 2015-09-16 11:05 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)

詩の醍醐味


  詩は普段の生活ではあまり必要は感じられないかもしれません。

 言葉はだれでも使っているので言葉に特別の技術があるという意識はしづらいと思います。

 でも、実は、言葉も作曲や絵やデザインやワインや料理や多くのジャンルと同じように熟練した技術によってすぐれた作品が生まれるのです。

 詩は日常の言葉遣いを見直すことで、新鮮な感覚を生み出そうとする過程で、見たこともない表現やイメージを生み出すことがあります。はじめはとっつきにくいと思いますが、よく味わってみれば、独特の味わいがあり、芸術の醍醐味も堪能することができるでしょう。

 馥郁とした香りや贅を尽くした味付けが言葉による料理を引き立てます。

 一篇の詩を読むことは上質のワインを飲むことやすぐれた音楽や絵画を鑑賞することに似ています。

 言葉の感覚が研ぎ澄まされるということは、その人間性が繊細さをきわめて、一段高い精神性を獲得することに通じます。豊かな内面を醸成する一助になるものと信じます。

 できれば、幼い頃から、詩に触れさせることで、思いやりの溢れた人格が形成されることも期待できるでしょう。

 以上のような理由により、多くの方々に詩を読んでいただければと望みます。

 気が向いたらぜひわたしの詩や詩集もご覧くださいね。


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by nambara14 | 2015-09-12 11:23 | プロフィール | Comments(0)



ロケット発射 衛星切り離し 宇宙飛行だ
光の速さで飛び続けて 何十年も経った
大きな星や小さな星 かけらやちりも浮かんでたけど
どちらかと言うと暗くて静かな空間が広がっていた
地球に戻ってみればなんにも変っていなかった

いやなにかが変わっていたのだが
すぐにはわからなかったということだ
理論通りのことだったのだが
みんながうんと老けて見えた
浦島太郎は自分のことだと気が付いた

自分は弟より年下になってしまっていた
それでも慣れてしまえば気にならなくなる
そのうち宇宙飛行経験者が増えてきて
そんなこともめずらしいことではなくなった
若さを保つためのコスモスツアーも人気商品だ

宇宙ステーションへの移住計画も実現して
宇宙で生まれた子孫のコミュニティも創られた
宇宙コロニーが増えていって地球が中心となった宇宙連盟が結成された
さまざまな宇宙飛行が可能になって時間の経ち方も千差万別になった
年齢が逆転するのが当たり前になって人間の寿命も数えにくくなった







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by nambara14 | 2015-09-11 11:25 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)



雨が降ったら 傘をさす
風が吹いたら 下を向く
曇りの日には どんよりと
晴れたら大きく 伸びをする

雨が降っても 休めない
風が吹いても 断れない
曇りの日には なおいっそう
晴れたら元気に 出かけます

槍が降っても 約束だから
刀が降っても 決めたことだし
猫が降っても 合羽を着れば
犬が降っても ブーツを履けば

歌を歌って 歩いて行ける
リズムをとって 進んでいける
ダンサーみたいな 軽やかさ
ずぶぬれだって 気にしない




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by nambara14 | 2015-09-10 14:38 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)

   
いらいらしたとき わあっと叫ぼう
しょんぼりしたとき あああとつぶやこう
うれしくなったら はははと笑おう
かなしいときは うえーんと泣こう

しかられたとき ちぇっと言おう
ほめられたとき えへへとにやけよう
失敗したときは がーんとごまかそう
成功したときは むふふと威張ろう

けんかしたとき ばーかという口のかたちをしよう
仲直りしたとき にっこりしよう
おわかれするとき ばいばいと手を振ろう
はじめて会ったとき よろしくとあいさつしよう

赤ちゃんがうまれたとき 笑顔であやそう
小学校に入学したとき チーズと言って写真を撮ろう
就職したとき がんばってねと祝おう
不幸があっても こっそり涙をながそう

結婚式は おめでとうと声をかけよう
お葬式は ご愁傷さまって言うのかな?
毎日家と学校と塾で くたびれるなあ
ねむたくなったから おやすみなさい

  
 
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by nambara14 | 2015-09-09 10:26 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)

愛の歌


 
意気消沈 意気地がなくて
うらうら恨み 羨む誰か
得体の知れぬ 永劫の影
引きずる体 引きも切らず

嵐の後の あっけらかんは
緻密な織布 千切って捨てた
人事不省の 人体模型
ちょいとつまんで ちょっぴり欠けて

爽快な空 そぞろ白雲
悩ましい胸 懐かしい顔
突然だから とっさの願い
魔法の杖で まさかの逢瀬

むれむれポワレ むらむらボニト
もとよりガッツ もりもり燃える
ゆらゆらゆらり 湯船の中で
ようやくきみと よしみになれる

秘密の園で ひらひら舞って
星空のもと ほんわかとした
まどろみの中 誠の愛が
叶えられたら 輝ける朝



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by nambara14 | 2015-09-03 14:03 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)