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下流

五羽十羽 ほどほどに寄る 春の川

旋回し 滑空しさっと 着水す

集いつつ 流れつ泳ぎつ 漂える
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by nambara14 | 2014-03-28 13:16 | 五七五系短詩 | Comments(0)

アンケート

出身地はどこですか?
ちょっと・・・
何歳ですか?
見たとおりです
お勤めですか?
うーん・・・
ご趣味はなんですか?
ありません
ご家族は?
いません
きょうのご予定は?
未定です
お名前は?
教えられません
お住まいは?
そんなこと・・・
恵まれないひとびとのためにご寄付をお願いできませんか?
寄付ならもらいたいほうです
ご病気なのですか?
みたいなものです
それなら一緒に社会奉仕活動に参加しませんか?
その余裕はありません
これはくじです 引いてください
引きました
おや当たりです
は?
無料引換券です
え?
引換所の場所はこの地図に書いてあります
・・・
ではお疲れ様でした
・・・
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by nambara14 | 2014-03-25 14:11 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

法 則

きみの背中を押せばぼくは後ろに押される
きみの体を抱けば体温が伝わる
きみのいない部屋を見るとぼくの心はしぼむ

宇宙船が行方不明になったそうだ
宇宙船が帰還することはできないのか
宇宙船の軌道予測の誤差はどのくらいなのか

どんなに遠くまで行っても帰っておいで
どんなにさびしくなっても落ち込まないで
どんなに素敵なひとと出会ってもぼくを忘れないで

すべてがひとつの法則にしたがわなくてもいい
すべてがプラスマイナスゼロでなくてもいい
すべてが失われても嘆くことはない
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by nambara14 | 2014-03-24 13:47 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

反復継続

太平洋の真ん中に船を浮かべて
大きな四角形を想像する
東に向かってゆっくり進んでみると
意外な程波風が激しくなったり
豪雨に襲われたりする
折り返し西に向かって進むと
夜空に星が満ち溢れていたり
輝く日の出に目がくらんだりする
南の端まで行ったら
今度は北に向かって進む
北の端に着いたら
南に向かって進む
なんにもしないように見えても
空に向かって観測機器が電波を飛ばし
海底に向かって音波を発射する
獲物はIT機器に収納されて
解析され画像化される
使い道はいろいろあるらしいが
そのへんのことはあまり詳しくないまま
与えられた日課をこなして
この広大な海上の四辺形を縦横に走る
繰り返し繰り返し行ったり来たりして
時折大型の魚影を見かけて興奮することはあっても
決められた線の上を逸脱することはない
大量の観測データがたまってくると
大漁だと叫びたくなる研究者の気持ちも
しっかりと感じ取れるので
来る日も来る日も
単調な航海を続けることができる
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by nambara14 | 2014-03-23 16:07 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

途中

電話が鳴る
食事中なんで
チャイムが鳴る
会議中なんで
何かが起きたら
どうしよう
いつだって
中途半端なんで
避難の準備は
しているが
途中でやめるのが
苦手なんで
おや、ぐらぐら、
ぐらぐら、っと
来たみたいだが
今トイレなんで
がたがた 
がたがた、って
一大事みたいなんだが
途中ってわけに
行かないんで
始末をつけなきゃ
いけないんで
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by nambara14 | 2014-03-22 12:04 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

手の届かないところ

テーブルの上のガラス皿に盛られた前菜
極上の生ハムをとろうとしたとき
どこからともなく一匹のハエが現れ
その上にとまった
バイキンが繁殖する前に食べてしまうか
それとも食べずにおこうかと迷っていたら
食べ盛りの息子がいきなり手づかみで
口に入れてしまった
「おいおい、ハエがとまっていたんだぞお
その生ハムに べったりとね」
「キニシナイ キニシナイ」
「あらいやだ」妻が顔をしかめる
「飲み込んだら吐き出せない」
「キニシナイ キニシナイ」
「せめてうがいぐらいしてこいよ」
「キニシナイ キニシナイ」
息子の腹の中でどんな惨事が進行しているか
知りようがない
少々気にはなるがどうしようもない
手の届かないところのことだから
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by nambara14 | 2014-03-21 11:46 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

名づけ

名前を一度失くしてみる
呼びかける言葉がなくなる
おーい その あの あれ これ
はじめから 名前をつけてみる
いつまでたっても 名簿は完成しない
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by nambara14 | 2014-03-20 11:48 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

ブラケット

ブレーンを 切る プレーン
ブランクは 長い 影を引き
ブラインは 流れ出る
プライドは がたがたに崩れ
ブラインド・デートで 修復を図る
ブラジャーは 外され
ブラケットは ことごとく 消し去られる
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by nambara14 | 2014-03-19 09:55 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

春一番

整えた髪が くしゃくしゃになり 直そうとしても
吹き荒れる風は ねじくれて ふくれあがらせ
生暖かい 埃まみれに 花粉が混じれば
マスクも役立たず よろめきすがる桜の樹
いつのまにか つぼみが ほころびはじめている

 
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by nambara14 | 2014-03-18 13:20 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

ゼロ

零下何度?摂氏華氏 超 アイスクリーム
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by nambara14 | 2014-03-17 16:46 | 五七五系短詩 | Comments(0)