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沈潜



      思い出す


朝は遅く 夜更けは深く 静まりて

声を上げ 呼びかけし日々 思い出す

まぶしさの 光に遊ぶ 忘れもの


by nambara14 | 2011-01-16 18:54 | 五七五系短詩 | Comments(0)

不協和音



       不協和音


発泡酒 眺めて注いで 消え去って

飲むほどに だみ声募り 場が開く

おしゃべりの 不協和音の 中に居る


by nambara14 | 2011-01-15 17:20 | 五七五系短詩 | Comments(0)

気分



         朝 夕

         
どこからか やってくる鳥 姿なく 鋭き声に 心ざわめく

犬を連れ 歩む老女の 足取りの ゆれつつ今朝も すれ違いゆく

走りくる 子供の足は 速くして 夕闇の中 浮かび消え去る



by nambara14 | 2011-01-14 11:26 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

シクラメン



       シクラメン


歌声を 潜ませて咲く シクラメン

ストリート シンガーの方 振り返る

ヒヨドリの 餌食となって 寒椿


by nambara14 | 2011-01-13 13:12 | 五七五系短詩 | Comments(0)

ナルシシズム



       ナルシシズム


デフォルメって くずれていく 雪像じゃなくて 化粧術ってことも あると思うよ

鏡を見るひとは 見られても気にしないで 見られ続けている 輪郭を譲らないんだ

対面しちゃうと 視線の組み合わせが nの何乗 照れ隠しに にやけるもnの何乗 


by nambara14 | 2011-01-12 10:37 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

言葉遣い



      魔法使い
 

喉元を 過剰に過ぎる 言葉闇

鳴き声を こらえてとどむ 籠の鳥

贅肉を そぎ落としては 黙りこむ

 

by nambara14 | 2011-01-11 16:03 | 五七五系短詩 | Comments(0)



       棒
         

年始め 焼いてしまった 日記帳

なだれ打つ 鏡の中は だれの顔

公然と 陳列できぬ 自身にて

しゃらくせえ そんな思いも あるにせよ

百年に 届かぬ棒を 投げ捨てて



by nambara14 | 2011-01-10 16:14 | 五七五系短詩 | Comments(0)

ディヴェルティメント



       ディヴェルティメント


弱き目に まぶしすぎるよ 空の青 地平線へと 涙こらえる

空しいと 言わぬ決意の 緩み来る 冬空の奥 果て無き見れば

移ろいの 午後の日差しを メヌエット ゆるやかにして 踊りに誘う

夕べより 薄膜かかる 脳髄の ホルンのごとく 減衰しゆく

時を超え 我を忘れて 訪れる ディヴェルティメント 空を流れる

距離あれば 聞こえぬ声の 誤って ざわめく域へ 迷い入りたり

沈黙を 埋めようとする 喉元の 嗚咽にも似た 震えを撫でる




by nambara14 | 2011-01-10 14:40 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

ぎりぎり



       ぎりぎり



あとひとり ぼくのところで 切られちゃう

ネット上 球はどっちへ 落ちるのか

ライン外 クレームつけて みたものの

合格に 一点たりず 不合格

ベル止んで ドアは閉まって しまったよ

馬蹄形 開いてる方向 わからない

消印は 一日遅れ 無効です

親の死に目 間に合わなくて 不幸者

一つ違い 惜しいけれども 外れだよ

振込みが 遅れてケイタイ 切られたよ

ぎりぎりの ことばかりだけど 生きてます



by nambara14 | 2011-01-07 19:56 | 五七五系短詩 | Comments(0)

無風


 
       無 風


晴れ上がる 空に遅れて 舞い上がる

どこまでも 上る凧へと 糸を繰る

風向きの 揺れて戻って 立ち止まる


by nambara14 | 2011-01-05 13:43 | 五七五系短詩 | Comments(0)