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プランクトン




     プランクトン


        ――名前はなくてもアイデンティティはある
        素粒子のようにアイデンティカルではないと主張する――


イチローと名づけられて真っ先に泳ぎ出したプランクトンのあとに
名づけられたいプランクトンが列を成す
ジロー、サブロー、ゴロー、ロクロー、では安易過ぎると
イチコ、ニコ、ミツコ、ヨッコ、イツコでは女性らしくないと
列を乱して抗議するから
テツヤ、ショウタ、コウヘイ、
マリエ、ミリヤ、サオリ、なんかはどう?

その時急に現れた魚群
名づけられた歓びを十分に味わう前に
おびただしい数の群として
プランクトンは魚の口に吸い込まれる
イワジロウ、イワノフスキー、イワノフなどが
背びれ、腹びれを揺らしながら
空腹を満たしていく

やがて突然巨大な哺乳類が闖入しても
眠りをむさぼる魚たちは気づかない
大量の海水が吸い込まれてはじめて
あわてて逃げ惑うが遅すぎる
名前を呼ばれることもなく
大きな口の中へと流れ込む

水中を魚雷のように走ってくる銛
巨太郎の腹に命中すれば
システマティックに加工された
缶詰の山 丸巨印のブランドだ
いやあこれはうまい、ねえスズキ君
まあ、一杯、ケンさん、アレックスさん、それにバラクさんも!


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by nambara14 | 2010-12-29 22:22 | 新作詩歌(平成22年発表) | Comments(0)

よいお年を!



     皆様よいお年をお迎えください!


 今年もあと二日を残すだけとなりましたね!

 わたしはきままに詩歌を書いてはここに載せてきましたが、

 皆様お楽しみいただけたでしょうか?

 来年もまたはりきってますます自由奔放に書いていきたいと

 思っていますのでよろしくお願いします。

 よいお年をお迎えください。

                   南原充士


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by nambara14 | 2010-12-29 16:47 | プロフィール | Comments(0)

希望


      
     希 望


石の家 襤褸陋習 掟罰

神の意思 人の頑迷 ねじりん棒 

狭い谷 老若男女 罵詈雑言
 

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by nambara14 | 2010-12-29 14:25 | 五七五系短詩 | Comments(0)

弱気は損気



      弱気は損気


口ごもる 瞬間太刀の 切っ先を 受け損なえば 血まみれに落つ

ちょいと押し ぐいと押されて よろめけば 殴られるまま 意識失う

腹黒と ののしリ合って 生き延びる かすかな光 認め合いつつ


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by nambara14 | 2010-12-26 18:48 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

祝福



      祝 福


戦争の 映像ばかり 見た後は

平和とは 戦争の子か 黙すのみ

光浴び 地獄絵忘る 時もあり


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by nambara14 | 2010-12-24 13:28 | 五七五系短詩 | Comments(0)

親切



        親 切


減らず口 泡を飛ばして 腫れ上がる

手を引いて 地雷の原を 歩ませる

混濁の 水をはるばる 運び来る


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by nambara14 | 2010-12-24 00:48 | 五七五系短詩 | Comments(0)

不親切




       不親切


この機器を 要るならそうと 言えばいい

ぬかるみを 短靴で行く 知らなけりゃ

冷え込めど 薄着のままで ふるえる夜


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by nambara14 | 2010-12-23 19:21 | 五七五系短詩 | Comments(0)

『 われなき空 』




         『 われなき空 』    



           感 謝


日差しあれば だれにともなく 心笑む 肉体の闇 開かんとす

つかの間の 平穏を知る 浅知恵を 振り払っては 勤しむ祈り

いつの日か われなき空を 飛ぶ鳥の かわらぬ軌跡 一筆に描く 


          虚 妄


虎の顔 かぶりて潜む 森深く 人心無く 沈黙(しじま)に溶ける

聖人の 言行見えぬ 俗にあり 汚れた体 磨きつつ笑む

蛇にあらず 鬼にあらずと 日を重ね 迷妄の夜 ひとり震える


          ハリウッド


ハリウッド 映画を見ての 帰り道 北京ダックで 老酒をやる

韓流で 紅涙しぼり 焼肉の 煙の中の 赤みを拾う

バンコクの ココナツミルク 東京の ウインナコーヒー 思いが混じる


          連 綿


目覚めれば きのうの傷の 痛みあり 包帯をして きょうを始める

きのうより きょうはあしたへ 移りゆく 決して止まらぬ 時計を思う

ひとは去り ひとは来たって 新旧の 暦をめくり 日々を重ねる 


          旅立ち


出たとこで 勝負しようと 作戦も 物も持たずに 懐手だけ

なれぬ道 古すぎる地図 惑いつつ 音符のように 飛び石を飛ぶ

行き先を 決めぬ旅立ち 帰る日も 帰る場所をも 決めえぬままに


          道


平凡な ただあるだけの この道は 埃っぽいけど たまに通るよ

毎日を 過ぎ行く時と 知りながら 今日も歩くよ 昨日来た道

旧市街 気づかぬままに 過ぎ越した 雨風募り 霞む路地裏 

         ーーー

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上記は、最近書いた57577系短詩を数編をまとめてみたものです。
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by nambara14 | 2010-12-22 20:47 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

感謝



          感 謝


日差しあれば だれにともなく 心笑む 肉体の闇 開かんとす

つかの間の 平穏を知る 浅知恵を 振り払っては 祈りに励む

いつの日か われなき空を 飛ぶ鳥の かわらぬ軌跡 一筆に描く 
 

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by nambara14 | 2010-12-22 13:41 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

消息



       消 息

外国へ 元気かと聞く 携帯器

無燐池に 有鱗類の 生息す

文字化けて 叩きつければ 間氷期


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by nambara14 | 2010-12-20 14:24 | 五七五系短詩 | Comments(0)