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転轍機



      切り替え


リスト見て チェックチェックの 紅葉狩り

ポイントを 切り替えて行く 秋の山

一ページ 破いてみれば 白い秋


by nambara14 | 2010-10-31 23:27 | 五七五系短詩 | Comments(0)

違っちゃった



       違っちゃった


十年ぶりで 会って話した 変わらないね なんてあるはず ないよねと思う

ひとはみな 何年経っても 同じひと なんて思っちゃ いけないんじゃない

あのときに 照らした光 どこにある こころにも浮く しみしわあぶら


by nambara14 | 2010-10-30 16:46 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)



      夢

素粒子を 空に散らして 飛び回る

帰りこぬ 遍在となり 浮遊せり

絢爛の 夢から覚めて ただのひと




by nambara14 | 2010-10-29 11:28 | 五七五系短詩 | Comments(0)

雨傘



       雨 傘


冷たい雨の中を行き過ぎる傘の群れ
色とりどりの傘
大きさも高さも傾きも違っている
上から見れば丸いかたちがくるくる
機械仕掛けのようによけあっている
たまにはぶつかって転覆するものもある

カメラを引いていくと
ビルの谷間の通りを並行に
あるいは交差したり
地下や建物に消えていく
多くの小さな傘が見える

とりわけ傘にこだわる女性の
高級な材質・デザイン・差し心地を見ると
カメラをぐっと近づけて
夜目遠目傘の内を確かめたくなって
接写衝動に悩まされる

畳まれた傘から滴り落ちる雨粒
一瞬映画の一場面を思い出す
悲しい恋のストーリーだった
フランスの地方都市の
今 目の前の景色をとざす激しい雨








by nambara14 | 2010-10-28 14:14 | 新作詩歌(平成22年発表) | Comments(0)

杞憂


   
     アドバイス


天落ちる 憂いを秘めて 楽しまず

地中より 噴き出すガスを よけきれず

洪水の ひたひたとして 眠られず



by nambara14 | 2010-10-27 10:52 | 五七五系短詩 | Comments(0)

あいさつのかわりに



      あいさつのかわりに


寒気団 寄せ来る空の 下にいて 見上げて言うは はっくしょーん

押し戻す 暖気の名残 だらだらと 消えさりがてに ではさようなら

動かない 島の足元 競りあがる こともあったか あいやこらそん


by nambara14 | 2010-10-26 11:11 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)



      錘


少年の 未来に釣り合う 錘提げ

中年の 今を抱えて 徒歩く

老年の 過去を仕舞って 飛び上がる


by nambara14 | 2010-10-24 19:44 | 五七五系短詩 | Comments(0)

解毒


      解 毒

猛毒は 猛毒により 制さるる

希釈する 大量の水 運び入れ

中枢に 達した毒に 打つ手なし


by nambara14 | 2010-10-23 18:51 | 五七五系短詩 | Comments(0)

毒ガス



     毒ガス


毒ガスを 吸って ふるえる身内より 薬効深き 香り萌え立つ

人間の 顔をかぶった 獣か 爪を隠して 牙を研ぎいる

わめきつつ 肉をかじって 骨しゃぶる 顕微鏡さえ 届かぬ粒子



by nambara14 | 2010-10-22 13:30 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

寄進


     寄 進

あなたの金銭的価値を評価します
無料というのに惹かれて占い台に腰を下ろす
じろりと見回した後
問わず語りに言葉がこぼれはじめる
古くてせまい家は価値がない
貯金も少々 めぼしい貴金属はない
不動産もなければ 骨董品もない
実に簡素なものだ
ガラクタはむしろ回収料がかかる
暖簾や無形文化財みたいなものも思い当たらず
楽器演奏 書画をものす技もない
身を助ける芸は見当たらない
実に殺風景だ
これから運命がぱっと開けるなんてことはないでしょうか
その年齢ではちょっとねえ
家族 親類 友人知人にはめぼしい人材がいるんですが
それだけでは査定がむずかしい
えーとえーと
あらゆる事物を並べ立てた挙句の鑑定結果は
えっ そんな金額にしかならないんですか
最後に占い台の向こう側のぼんやりした影に向かって
思わず口に出たのは
死んだら臓器移植に協力します



by nambara14 | 2010-10-22 11:39 | 新作詩歌(平成22年発表) | Comments(0)