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淫らな夢=俳句



        淫らな夢


   だれの夢 覚める覚めない いいところ

   夢一夜 鼾寝相の 相関図 

   半端ない 渇き棒切れ 方違え


by nambara14 | 2009-07-17 15:35 | 五七五系短詩 | Comments(0)



       腹が減っては・・・

 
  梅雨明けの 昼飯前の 悲観主義

  食うほどに 血巡り汗は 立ち昇る

  狭まった 胸が広がる ランチあと

 

by nambara14 | 2009-07-16 13:38 | 五七五系短詩 | Comments(0)



     " few more months "

   
       = ある高名な物理学者(故人)のブログHN =



 感じる者が息苦しさと胸の痛みを訴え
 伝える者がうめき声と表情と身もだえを書き付ける
 それをブログに書き込むと不特定多数のひとびとに
 閲覧される可能性が生じる

 感じる者は感じた者となり
 伝える者も伝えた者になり
 書き込む者も書き込んだ者になる

 閲覧する者の一部は閲覧した者に
 またその一部は閲覧している者あるいは
 今後閲覧するかもしれない者になる

 このブログの設定者はすでに亡くなったことを
 親族が告知しているそうだが
 閉鎖しない限り当分はアクセスできるだろう

 その設定者はとんでもなくすぐれた物理学者だったらしい
 闘病の記録を事細かに記録しデータを分析しグラフ化し
 主治医をびっくりさせたのだという

 最期の一週間は 感じても書き込む力はなかったらしい
 ただ 妻の育てた庭の幾種類かの花を見て
 力をふりしぼって綿棒にしみこませた水を舐めようとしたという

 あの世のことをつぶさに観察してブログに載せたいのだが、と
 ある仏教学者に語ったと伝えられた者の明るい表情が
 テレビの画面にいつまでも残像を残した



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   故、戸塚洋二氏に捧げる。
   昨夜(H21.7.14)、テレビで特別番組を見て。
http://fewmonths.exblog.jp/

ところで、 few more monthsとは、文法的には変な気がする。

  意図的にこのようなHNにしたのだろうか?つまり、「残りわずかな命」という否定的なニュアンスを表現するために。

  ふつうの表現なら、a few more months(更にあと数ヶ月《生き延びて》)というふうに、a few を使うだろう。

  言うまでもなく、few months は、あまり使われない表現だと思われる。fewというのは、余り無いという意味だから、直訳すれば、「ほとんど残されていない月数」ということになる。

  この奇妙な感覚こそ、おそらく戸塚洋二氏が感じていた感覚そのものだったような気がする。言葉の陰にある意識や思いは必ず言葉ににじみ出るだろうから。

 HNひとつも見逃せないと思う。
   
by nambara14 | 2009-07-15 14:10 | 新作詩歌(平成21年発表) | Comments(0)

等身大=詩



      等身大
  
    
 ボールを投げても返ってこない
 声をかけても応答がない
 手紙を書いても返信がない
 あいさつをしても素っ気ない

 その高みに誘われて 思わず
 見上げた視線の先に
 もうその姿はない 雲に乗って
 どこかへ行ってしまったのだろう

 甲斐の無い怒りに怒りを募らせ
 用意した花束を投げ捨て
 金色の文字を葬り去る

 瓦を割り 鉄棒をねじまげ 
 暖簾を引きちぎったあとに
 等身大の頭でうなだれる
 

by nambara14 | 2009-07-14 11:36 | 新作詩歌(平成21年発表) | Comments(0)

一枚の透明なシート=詩




       一枚の透明なシート

 
  だれにも見えない伸縮性のあるシート
  だれにも聴こえない耳小骨の微振動
  知らぬ間に胚は分化し成長し老化に向かっている
  舐めた血と涙の味だけが未来をそよがせる

  小さくなーれ 体を縮こませて
  大きくなーれ 腕をいっぱいに広げて
  上体をひねり ホップ ステップ ジャンプ
  脈拍 ぐんぐん上がって さあ止まれ

  この運動を毎朝続けてきた身体の記憶が
  目覚めとともにすこしづつ失われる
  物の名前や 動作の順序が あやしくなる

  脳機能を強化する成分の入った薬を飲み
  リハビリセンターに通う 心の中で
  小さな透明のパッチをどこまでも広げる



by nambara14 | 2009-07-13 13:15 | 新作詩歌(平成21年発表) | Comments(0)




        仮の姿で生きるわたし


 抜き足の ヒップホップぁあ 夢遊病 雌猫蹴って 空足を踏む

 しなやかな ブレイクダンス 斜に飛ばし かすれた声が 地中を走る

 肌を植え 心を晒し 暗黒の 大陸の血の 流れた先は
 


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                          追悼:マイケル・ジャクソン
by nambara14 | 2009-07-10 14:02 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

カワスミダ=詩



      カワスミダ


 かすんだ山並みに老人は住む
 雲海の上に亡者はただよう
 島並みをつなぐ橋の上から
 渦に引き込まれた少女

 カワスミダ
 こらえたないふが
 ワナスミダ

 売れ筋商品のリストをチェックし
 きゃわいーグッズを取り寄せる
 デコボコ
 アルデコ
 コボレンチ

 一等星を追いかける天文少年には
 キラセンナ
 マカセンナ

 爆発物を仕掛けて
 最果て無番地から送った封筒は
 もう届く頃だね
 カワスミダ
 ワナスミダ





by nambara14 | 2009-07-08 13:45 | 新作詩歌(平成21年発表) | Comments(0)

七夕・讃=詩



      
        七夕・讃
 


   ふふん 阿吽の呼吸じゃなく
   むふ  ふんわりって いいから
   空から 降ってくる うふふ

   千年前の 彦星 ははん
   離れたところから 見ていた織姫
   ななん 湛えた ミルキーウエイ

   らんら るんら まいな ゆんな
   かんな さんな たんな ぷるる
    
   ワイン 抜いてかちん ぱーい
   たな こった ゆった まった
   らった はった あった やった 

 

by nambara14 | 2009-07-07 22:57 | 新作詩歌(平成21年発表) | Comments(0)

風の者=詩




        風の者

 
 風来坊とも 風狂とも 風塵ともちがう
 無色 透明 無臭 無重量のなにか
 波となり粒子となって漂っていく
 姿の無い哺乳類の一種

 吹き寄せても交わることはなく
 風紋以上の痕跡も残せないが
 べっとりした冷や汗を引かせるには役立つ
 目には見えないがたしかにあるもの

 だれも知らぬ間にひものように伸び縮み
 切れてはじけ飛ぶ存在の限りない軽さ
 ひとつの無心の成り行きを求めている

 濃すぎる血を流して呻き続けた肉体を抜け出て
 魂になる前に何になろうとするのか
 風の者


by nambara14 | 2009-07-06 13:13 | 新作詩歌(平成21年発表) | Comments(0)

ふわふわ=短歌




         ふわふわ



 マシュマロを 詰めた心で ふわふわと 雲の上行く 夢路をたどる


 やわらかな ぽにょぽにょ肌の 赤ちゃんと ほお擦りしたり 口付けしたり

 
 飛ぶことも 舞うこともなく ゆっくりと 地球に生まれ 宇宙に育つ



by nambara14 | 2009-07-05 19:51 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)