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秋の音=俳句



      学園の秋


太鼓打つ 学園の秋 応援団

秋晴れに ソプラノの飛ぶ 野球場

木隠れの 小鳥チチュチチャ 秋を聴く

コスモスの 耳を聾して 車行く

つかの間の 静けさありて 思う秋






by nambara14 | 2008-10-31 13:14 | 五七五系短詩 | Comments(0)

言葉の海



     言海


つれづれに 秋をめぐりて 大言海

秋ひとつ 思いはふたつ 数え歌

たわむれに 秋を拾いし 部首索引

心憂し 秋書き損じ 習字帳

人恋し 秋風に寄す 隠れ里










by nambara14 | 2008-10-30 13:46 | 五七五系短詩 | Comments(0)

歓迎=俳句



     親愛


小さな芽 潜めて揺らぐ 秋の庭

秋晴れて 嫌いたくない 顔ひとつ

とりどりの 秋のスケッチ 奏でる手






by nambara14 | 2008-10-28 14:47 | 五七五系短詩 | Comments(0)



  本日、「洪水企画」(代表*池田康氏)より、

f0037553_1028462.jpg     
  わが詩集「花開くGENE」が刊行されました。

  「はなひらくジーン」と読みます。

  ジーンとは遺伝子のことです。

  追って、いくつかの詩篇をご紹介したいと思います。

  ご興味のある方は、小生までご連絡ください。

  よろしくお願いします。

                     南原充士

   

by nambara14 | 2008-10-25 14:38 | 詩集「花開くGENE」 | Comments(0)

砂漠の月



      月影


ぶちまけて 砂漠の月も 地に落ちて

秋雨に 濡れる月形 浮かぶ川

盃の こぼして甘い 月の蟻










by nambara14 | 2008-10-24 13:37 | 五七五系短詩 | Comments(0)

いのちのバトン



     (いのちのバトン)


秋の日の 光まぶしき 臨月の 手よりこぼれし いのちのバトン




by nambara14 | 2008-10-23 21:17 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

りんご狩り=短歌




     りんご狩り


紅玉の 青空に萌え 捥ぐ指の カリウム放つ 体感覚野





by nambara14 | 2008-10-22 14:07 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

虫の声=俳句



    空耳


からころん 内耳の奥へ 虫潜む


by nambara14 | 2008-10-20 18:42 | 五七五系短詩 | Comments(0)

メタモルフォーシス



    メタモルフォーシス



まず首を落とし 五体をばらばらにする
次いで皮を剥ぎ 内臓を引き剥がし
血を抜き取り 汚物を始末する
新鮮な肉塊を天井からぶらさげ
脂身をそぎ 肉を骨から削り取る
かたちよい肉切れができあがる
人肉を燃やすなんてもったいない
飢えに苦しむ子孫がどれだけ救われるだろう

髪はよく洗って鬘の材料にし 皮は粗末な入れ物にする
角膜や心臓などの臓器移植によって
光を見 命を永らえる者もいる
人体の使える部位は無駄なく利用しよう
体のすみずみまで有効活用された人体は
嬉し涙を流すだろう

透明のハート形のシャボン玉が
すっと体を脱け出し 空へと昇っていく
風に乗り はばたき 鳥になって 雲に姿を変える
はるか上空から下界を見渡し
ときには雨となってしめやかに地面をぬらす 
かつて愛したひとびとの頭上に静かに下りてくる












by nambara14 | 2008-10-19 23:46 | 新作詩歌(平成20年発表) | Comments(0)

生き続ける



   生き続ける


ごつごつした黒い岩を
何台もの馬車で運ばせた
フランス人は
寝る間もなくやり続けた
濃縮作業の中で
なにも乗っていない小さな皿が
闇に光るのを見て
叫びを上げた

ワシントン州の海で
何十万匹ものクラゲを採取して
緑色に光るタンパク質を
抽出した日本人は
着色されたがん細胞の増殖する様子が
手に取るように追跡できることを知って
思わず逆立ちをした

そんなことをテレビや新聞で
うすうす知っているだけの
多くのひとびとは
うすっぺらな影を落として日々を重ね
たまには海や山に出かけて
水平線や稜線をぼんやりと眺める

走るのが好きなひとも
歩くことさえできなくなり
歌うのを楽しむひとも
声が出なくなる
お尻にコケが生えてきて
なにもできなくなっても
ひとは生き続けて
手のひらに光を発見する



by nambara14 | 2008-10-10 11:48 | 新作詩歌(平成20年発表) | Comments(0)