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GW幻想



(GW幻想)


高圧の 気体膨張 はちきれそう 針一本の 危うい均衡

これ以上 堪え切れない 桃色の 挑発くねり 擦り上げては

人間か 神か悪魔か 燃え盛る 業火の炎 消す術もなく


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by nambara14 | 2008-04-29 14:32 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

春の終り


(春の終り)


上着脱ぎ

ぬくもる空気

汗ばんで

新緑の色

力で光る



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by nambara14 | 2008-04-24 13:05 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

最後の審判


 
    『最後の審判』


天空から俯瞰する 地上楽園
蟻の群れ 否 人間の群れ
ズームアップ さらに ズーム・アップ
自動焦点 くっきりと浮かび上がる輪郭

私はどこにいる 私は私を探す
あなたはどこにいる あなたはあなたを探せない
彼はどこにいる 彼は彼を探せない
彼らはどこにいる 彼らは地上を埋め尽くした

今 演じられている 芝居
配役を入れ替え すり替え
私とあなたが 鏡に映される
彼と彼女が 衣装を交換する

地上から見上げる 天上楼閣
昇り始める 人間の群れ
下り始める 人畜の群れ
演目は 「最後の審判」



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by nambara14 | 2008-04-22 10:57 | 新作詩歌(平成20年発表) | Comments(0)

朝の食卓




朝もやの たれこめる 隠れ家の とばりを
突然切り裂く 鋭い鳥の声 
夢うつつのまどろみの 雑然とした記憶のありかより
唐突に現れる 素っ頓狂
荒鷲に追われて逃げ場を失ったアルビノシマリス

光は闇を貫き
男は目覚めをしぶしぶ受け入れる
麝香の香りが 湿った風に乗ってやってくる
男のかたわらで 深い影を生む女が起き上がる
ひょっとすると 彼らの体を借りているのは 亡霊

空腹だけが たしかな手触りで 男女の下腹をなでる
男は キッチンに立ち 女は バスルームに入り浸る
急激に 光の量を増した 太陽を受け入れる サンルーム
サンデッキに用意した コンティネンタル ブレックファスト
スキンピーないでたちに そそられながら ソーセージをほおばる男

永遠に つかまえられない 時間の前髪
叩くな 斬るな 絞め殺すな 凶器自慢の荒くれ神よ
早送りの フィルムでさえ 退屈だと嘯く 半獣神よ
濃い影によって 計られる 目分量の 残量を当てにして
満腹した男女が 満たそうとする空虚は 空虚のままに





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by nambara14 | 2008-04-21 15:51 | 新作詩歌(平成20年発表) | Comments(0)

撹乱



撹乱の

神経線の

電解の

とよむ命の

たどり着く果て


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by nambara14 | 2008-04-19 23:01 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

超身辺雑記


寝た起きた

顔を洗った

食事した

トイレに行った

天気崩れた

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by nambara14 | 2008-04-18 15:16 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

どじ



意地悪は 

きらいな手段

それよりは

どじで転んで

頭掻きなよ



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by nambara14 | 2008-04-17 22:57 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

休息


くたびれて

もうだめだよと

打ち倒れ

畳むしれば

血がにじむ爪




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  最近の家庭では、畳のない家も多いかもしれないから、若者の多くは、
 上のような感覚は実感としてわからないかもしれないとも思いつつ・・・。

 
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by nambara14 | 2008-04-15 10:53 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

見ない振り


人前で

キスするカップル

見ないふり

思わずふたりの

人種を見やる


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  電車の中で目撃した事実をもとに作った。
  白人の若い男女。セクシーめの美男美女につき、
  つい注目してしまった。
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by nambara14 | 2008-04-14 13:20 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

女と花びら


     女と花びら


小鳥が 盛りを過ぎた花の枝を揺らした
花びらが ひらひらと舞い落ち
樹下を歩いていた女の髪にとまった
女は 気づかずにそのまま家に帰った

着替えをするとき 女は
鏡の中に 小さな花びらを見つけた
《よくまあ 落ちずに ここまで来たものだわ!》
花びらは ほっそりしたグラスに浮かべられた

留守中 ペットの猫がグラスを倒した
水に濡れた床に 花びらは落ちた
そよ風が吹いてきて 乾いた花びらを飛ばした

帰ってきた女は グラスを拾い上げ 花びらをさがした
だが 花びらは どこにも見つからなかった
花びらの影が焼きついたはずの 瞼の陰も見えない



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  散歩中に目撃した光景をもとに創作した。
 古風な美意識へのこだわりがあらわになりすぎてすこし照れくさい・・・。
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by nambara14 | 2008-04-11 13:53 | 新作詩歌(平成20年発表) | Comments(0)