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カテゴリ:新作詩歌(平成28年)( 60 )

降参

ときどき喧嘩をして
口もきかなくなるが

そっと後姿を見ていると
こらえきれなくなって

降参と言いたくなるが
言いそびれてしまう

表通りばかり歩いていたので
裏通りがあるのを忘れていた

Give Up

Sometimes we quarrel,
No words between us.

Seeing her from behind,
I feel like saying,

"I give up."
But I can't say so.

I always walk along main streets,
And I forget about back streets.






by nambara14 | 2016-12-13 16:13 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

memo

I noticed that it has been almost one month since I wrote here last time.

I think I have been rather busy doing a lot of things.

First I work every weekday at my office.
Secondly my father-in-law died last August.
Thirdly my son' s wife gave birth to a baby boy on December 8.
Fourthly I go to a carehouse almost every weekend to see and care of my old mother.
Fifthly I try to write poems,novels,etc. and translate some materials.
And so on.

Now this year is nearing its end .
People look busier and busier.
I hope I will have enough time to write something here more often.







by nambara14 | 2016-12-12 11:12 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

Recovery

Last month,
I sufferd from fever,coughing,spitting phlegm caused by a cold and
Moreover stomatitis caused by biting an inner part of the lower lip.
At last all the pains and troubles disappeared.
I felt very much relieved.
But soon after that,I suffered from next anxiety,that is,
Nasal rhinitis and mucus.
I blowed my nose all day and took a medicine.
Then fortunately I recovered from those troubles.
I fear that I might suffer from another illness ,
At the same time,I hope that pleasure will come after pain ,
Thinking of the saying "Inscrutable are the ways of heaven."











by nambara14 | 2016-11-16 10:43 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

ひとり

どこまで行っても
ついてくる
背中にじりじり
焼き付いて

川に飛び込め
おぼれちゃならぬ
抜き手を切って
陸に上がって

命拾いだ
おなかが空いた
たらふく食べて
ぐうぐう寝ちゃう

そんな無防備
あぶなくないか
助けておくれよ
だれも見向かぬ

ひとりぼっちで
涙がやまぬ
からだが重くて
身動きできぬ




by nambara14 | 2016-11-11 15:06 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

一夜

この静かな夜の中で
ひとり目ざめている
遠くでなにかがかすかに
音を立てている

回転する地球儀を思い浮かべると
相変わらず覆面をした男たちが
銃を打ち合っているようすが見え
あちこちで悲鳴が上がっているのが聞こえる

テレビで見た映像が無数に重なり合って
モノクロとカラーがまだらに押し寄せる
ほんとうにそんなことがあったのだろうか
そんなに残虐なことが今起きているのだろうか

身近な事故で血を流す人の体を目撃した記憶が
想像力になって本物の地球の上を駆け巡る
もはや眠れない深夜に外に出てみれば
満天の星が降るように輝いている






by nambara14 | 2016-11-10 09:45 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

彩色

青ざめたきみの
灰色の影を
茶化したりはしない
黄ばんだ壁紙に
白熱球の灯りが映る
赤らんだぼくの頬を
緑の黒髪が撫でる
透明の涙がこぼれる
漆黒の一夜のうちに
ピンクの天使が舞い降りて
セピア色の写真を
鮮やかな色合いに変えた
金色の光がまぶしく
水色の窓辺に注がれる
薄紅色の部屋着に着替えて
乳色のあいさつをかわす
プラチナの一日が始まる

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Coloring

I don't make fun of you
Who look pale and shadowy.
The incandescent lamp sheds light
On the yellowish wallpaper.
The green black hair caresses
My blushed cheeks.
Transparent tears drop.
During the pitch-black night,
A pink angel comes down and
Changes the sepia photo into a bright one.
Golden light reaches the sky blue windows.
You change into a rose pink clothes.
We exchange milky greetings with each other.
And a platinum day begins.













by nambara14 | 2016-11-08 10:15 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

風邪の顛末

ずっと寝ていたら腰が痛くなってきたので
立ち上がって歩いてみたが
足元がふらつくうえ
気分も悪く頭痛もするので
またベッドにもぐりこんだ

三日もすれば風邪は治って
風邪の原因はなんだったのだろうかと
思い返す余裕も出てくるだろう
これと言って発熱、のどの痛み、鼻水、くしゃみを
伴う悪性の風邪を引く理由には思い当たらない
自覚はしていなかったが蓄積疲労があったのかもしれない

意識は朦朧として
時間がさまざまな方向へと動いていく
治癒の経験が思い出されるが
悪寒の最中には慰めにもならない
蠢きうめき大げさに叫んでみるしかない

無精ひげを生やして咳込んでいる病人
食欲もなく声も発せず頭も働かない病人
高熱にうなされて悪夢を見ては悲鳴を上げる病人
不潔なパジャマや汗臭い下着を着替えないでいる病人

もぬけの殻のベッドには髪の毛が落ちている
タオルケットが人の形にたぐまっている
病人は嫌気がさしてどこかへ出かけてしまったのだろうか
戻ってくる頃には風邪は治っているだろうか
それとも病人は行方不明になってしまったのだろうか





by nambara14 | 2016-10-09 15:36 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

風邪

家に着いたとき
ふと喉の痛みに気付いて
念入りなうがいをしたが
朝起きると咳くしゃみ鼻水が
襲ってきていた

大したことはないはずだと
用心に用心を重ねて
食事をし薬も飲んで
早寝したが
翌日になっても回復しなかった

キャンセルするのはいやだったが
ほかにどうしようもなかった
会合で多くの知り合いとともに
笑いながら話している自分が見えたが
ひとりでベッドに横たわっているのが
本当の自分なのだった


by nambara14 | 2016-10-08 15:57 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

放物線


    放物線



台風が近づく空を見上げると

大量の雲が複雑にねじれて

いかにも物騒な様相で湧き上がっている


夜通し雨風にいたぶられたあとの

晴れた空を見上げると

小型飛行機が飛んでいるのが見える


パラシュートが開くと

ふうわりふうわり 隊員が

手をつないで落下してくる


知られたくない心身の汚れを

長い放物線にそって

ひそかに捨て去るかのように


by nambara14 | 2016-09-08 15:25 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)

アスファルト


光を吸って暗くなる
声を聞いて沈黙する
においを吸って眠くなる
触れられてざらつく
なめられて苦みを増す

九月の蝉が鳴き声を響かせる
残暑の影を引いて黒光りする
自転車のタイヤがつくる轍が
てらてらと続いている

子供たちが家へと帰っていく
日が暮れて虫の声が聞こえる
日中たっぷりと吸い込んだ光は
夜中にことごとく放射される



by nambara14 | 2016-09-06 15:53 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)