人気ブログランキング |

カテゴリ:新作詩歌(平成26年)( 50 )

おいら

  
おいらは いらいら
そいつは いそいそ

つまずき ずきずき
いじわる じわじわ

なんだか だんだん
ごはさん さんさん

のんびり のびのび
きらくに きらきら

by nambara14 | 2014-11-26 13:44 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

ふわふわ


目をつぶって片足立ちをする
何分そのままでいられるか
数を数えるうちに膝がふるえはじめる
体が傾き始める
手を広げたりしてなんとか踏みとどまろうとする
ふくらはぎの筋肉が痛くなればおしまいだ
なにもしないのになにかが蓄積され
同じ姿勢を保たせない
目標に達しなかったので再挑戦する
おしいところで足をついてしまう
何度もくりかえしているうちに
乳酸のたまった筋肉はこらえきれなくなる
記録達成を断念してぶらぶらと歩きはじめると
弥次郎兵衛が空に浮かんで見える
よく見ると無人飛行機のようだ
あんな重いものがバランスをとりながら
支えもないのに安定した角度で空を飛ぶのか
いつのまにか自分の体も浮き上がるように感じる
自分の分身がふらつくこともなく空高く昇っていくのを
じっと見上げる

by nambara14 | 2014-09-18 15:19 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

プラクティス


あたまのてっぺんに芳香を醸し出すジェルを載せると
すこしずつ体の線に沿って落ちてくる
顎から首筋へと 胸からへそへと
下腹部から太ももを経て脛、足首へと
その間に体中の凝りは取り除かれ
やがてジェルは蒸発してしまう

これを何度も繰り返すと
ただジェルを想像しただけで
頭頂からゆっくりと垂れ落ちる感じがする
このごろ肩こりがひどいので
しばしばジェルを思い浮かべる
心の準備が不足していたり
集中力が足りなかったりすると
ジェルの量も少なく爽快感も不十分だ

きょうはいつにもまして体が重い
ゆったりとした椅子に腰かけて
できるだけ心を落ち着けて
何度も深呼吸をして
無念無想にリセットしてから
静かにジェルを思い浮かべる
はたしてうまくジェルが頭に載り
順調にからだを伝ってくれるだろうか?

by nambara14 | 2014-09-09 10:52 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

変換


泣きじゃくる子供の群れに向かって
キーを押す
病室から抜け出して後ろ姿しか見せない人に
キーを押す
ずいぶん昔のことを忘れられずにいる人に
キーを押す
今にも事切れそうなひとのそばにいるひとに
キーを押す
ページはめくりきれない
それでもキーを押す
乱雑に投げ出されてあるおびただしい枚数の写真が
一斉に裏返るように
錯覚でもいいと思いながら
なぜか笑い声が聞こえたと思えた箇所で
キーを押す

by nambara14 | 2014-09-06 19:51 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

即興


自分のいびきに目が覚める
外から聞こえる
おはようございます
レールの響き 車のエンジン音
洗顔のばしゃばしゃ
タオルで拭う
足音が葉擦れの音を踏む
街路樹が風に答える声を聞く
空に吹き上げる大気の声を聞く
静かな土の身じろぎが
蝉の声に戸惑うが
季節の変わり目には
虫の音を反響させる
太陽に話しかけ
夜空を見上げる
一日の間に
どれだけの声や音を聞いただろう
眠る前に今日の出来事を振り返る
身近な人の鼓動を聞きながら
おやすみと言う

--------------------------------------

Improvisation

Snoring myself awake,
Hearing from outside,
"Good morning,"
Sound of rails,engines of cars,
Splash when I wash my face,
Wiping with a towel,
Footsteps on the leaves,
Trees along the street answer the wind,
The air goes high up to the sky,
The earth is rather disturbed ,
By the overwhelming chorus of cicadas,
But it allows autumnal insects to sing,
When the summer changes into the fall,
Talking to the sun,
Looking up to the sky at night,
How much sound have I heard today?
I look back at what happened from morning till night,
Hearing the heart beating beside me,
I say,
"Good night!"












by nambara14 | 2014-08-19 13:40 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

果謡

 
   果謡

りんごすこやか
いちじくえぐい
すいかあまいか
すっぱいぶどう
いちご愛らし
バナナをむいて
白桃夭夭
いがぐりゆでて
メロンのマスク
ライチの伝え
チェリーつややか
レモンは哀果

---------------------------

  A Song for Fruit

Apples are good for health,
Figs are sort of bitter,
Are watermelons sweet?
Sour grapes,
Strawberries are cute,
Peeling bananas,
Peaches are lovely
Boiling chestnuts,
The musk of a melon,
The legend of lychees,
Cherries are shiny,
Lemons are in solitude.



by nambara14 | 2014-08-14 10:42 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

準備体操

軽く目をつぶる
深呼吸する
伸びをする
立ち上がる
腕を上げおろしする
左右に歩く
体を前後に傾ける
体を横に傾ける
体を大きく回す
ジャンプする
深呼吸する
考える
これからなにをするか

----------------------------

A Preliminary Exercise

Shut my eyes softly,
Take a deep breath,
Stretch my body,
Stand up,
Raise my arms and get them down,
Walk from side to side,
Lean back and forward,
And sidewards,
Turn around my body,
Jump up,
Take another deep breath,
Think,
About what I will do next.




by nambara14 | 2014-07-25 09:40 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

あいさつ

ランドセルを背負って袋を手に持って
帽子をかぶって群れになって歩いていく子供たち
未来の動画が浮かび上がって来る
重ね合わせて
映像に溶け合った子供たちは

こんにちは
きみは過去組
ぼくは未来組
どちらも現在は定かではない

一陣の風が吹き
空飛ぶじゅうたんのように
子供たちは飛んでいく
翻り 上昇し 落下し 衝突し
暗転し フラッシュし 突破する
じゅうたんは首尾よく芝生に着地し
知らない宇宙のこどもたちと遊び始める
 

by nambara14 | 2014-07-18 13:43 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

あるみにうむ


ある身に産む
あるミニ倦む
ある実に熟む
アルミに有無
--------------------------

Aluminum

Born as someone,
Is mini attractive yet?
Mature like a fruit,
Is there any aluminium?


by nambara14 | 2014-07-17 14:37 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)

ミディアム

地震で亀裂の入った壁や
傾いた柱などを思い切って修理してもらった
下水管が老朽化して水漏れしているというので
とりあえず漏えい防止措置をとってもらった
床下が腐食してこのままでは家屋倒壊のおそれがあるとわかったので
大修理の末どうにか危機を脱することができた
電気系統が傷んで漏電のおそれがあるうえ
蛍光灯も点滅し白熱電球は暗すぎるので
全部LED製品に取り換えた
これからもあちこち修理しながらなんとか住み続けなければならない

by nambara14 | 2014-07-17 09:40 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)