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カテゴリ:五七五七七系短詩( 361 )


    平成31年4月30日へ 


      (57577系短詩)



晴れました 心も弾み 身も軽く 飛び行く翼 仰ぎ見ました

まだ見ぬと 思う濫觴 求めては 分け入る秘境 霞は深し

突き詰めて なにを思うか わが心 夕べの枕 覚め残る夢

だれひとり わかりあえずに 過ぎていく 時さえ知らず 空に帰るか

どこまでも この道を行く どの道と しかとわからぬ この道を行く

みなひとり 閉じ込められて もがきつつ 嗚咽の内に こころを開く

だれからも 理解されぬと 思っても 引き返せない 片道を行く

気が付けば ひとり歩いて はるばると 来てしまったよ 山の向こうへ

孫のため 俊太郎詩集 買っておく じーじばーばは 普通の人々

離己という 遠喩に入りて しがらみの 近喩を去れば 晴れ渡る視野

連休は なにかいいこと あればいい なければないで しょうがないよね

いまよりも だいじなものが あるだろか わたしにとって あなたにとって

咳やまぬ 同僚に告ぐ 連休の 始まる前に 受診済ませよ

恥じらいも 衒いもなくて 厚顔の 無知蒙昧の 虫酸走らす

名人の 目と手と勘を 身に着けて 力の限り 作り込む技

何事も ツボを心得 磨きたる 技を用いて 核心を突く

そこだよと 指圧師に言う 効く壷を ピンポイントで 探り当てる手

許さない ごめんなさいね 許せない 申し訳ない こんこんちきめ

ごめんねと 謝るだけじゃ すまないと すごむあなたに 鬼の影射す

鳥重の 鳥焼く煙 空へ逃げ ふんわりご飯 七味がしみる

しらんふり してもされても とつくにの いじんのように とちにとけこむ

降り出して このまま行くか とどまるか 雨傘とりに 戻るとするか

ひととおり 体操すれば 脳髄も すこし目覚めて ほほえむだろう

こもりくの 空耳に似て 反響す 出口はきっと どこかにあると

それぞれの 品格を持つ 一個人 あきれるほどの バイアスあれば

結局は 名前を呼べば 関係が 広がってゆく 味な手腕だ

わたしから 名前が生まれ それぞれが わたしとなって みんなになった

人ごみを 歩いていたら 新詩集 『普通の人々』 名前が浮かぶ

ほっつけば 袋小路に 迷い込み うわわんわんと 吠えつつ走る

飄々と 振る舞う振りの 老後にも 狂おしき春 乱れ咲く花

我知らず 傷つけたるも 返り血を 浴びて傷つく 蛇蝎にあらず

掌に 見えぬ決意を 握りしめ 汗ばむ道を 走る初夏

一個人 限りある時 惜しみつつ 炎を燃やす 片道の旅

アドヴァイス 受け入れてみる 迷いつつ 道が開けて 驚きのワオ

物知りの 過剰な読みに 辟易し 海辺に立ちて 波の寄す見る

真率の 思いはすぐに 通じない 気長に待とう 霧の晴れる日

果樹園の 枝を剪り取る 鉄ばさみ 砥ぎ直しては 台に揃える

傷口の 強い痛みに 堪えかねて 呻く心に 膏薬を貼る

今日の日も 烏合の衆に 紛れつつ ひとりの御託 並べて生きる

はるかなる 空のむこうの 宙を見る 望遠鏡の 届かぬ先よ

折れそうで 割れてしぼんで 消えそうな こころの痛み 静かに耐える

いさかいも 誤解も嘘も 腹立ちも 生きとし生ける もののスパイス

どこまでも ひとりになれば 自らの 顔を失い 迷い込む闇

幻の 湖底に眠る 伝説の 胡蝶の夢に 忍び入る影

真空の 缶詰開ける 心境で エアーポケット 霞吸い取る

浅はかな おのれと知れど いやまさる 軽薄至極 縁なき衆生

満月に 吠えもせずして さまよえる 笑い禁じて 硬直の頬

訳知りの 言い草注意 取り分けて 水に届かぬ 井戸のごとくに

生物の 多様性とは 一様な 宇宙の一隅 かすかな揺らぎ?

何事も 十人十色 信じつつ わが文章の 世界を拓く

りんりんと 鈴を鳴らして 行く道は どこまで行っても 帰らない道

あきらめの わるいやつだと 捨て台詞 なんの未練が あるはずもなし

倍の蔵 トリプルにして カドリール ペンタゴンから羞恥心へと

歩きゆく からだのほてり 上着脱ぐ 心の翼 空へ翔けろと

ありえない からみなどかは おもてへと でかけてみれば 上着もいらず

おだやかな 日差しの中を 歩くとき いまどこわれを 忘れる心地す

かなしいと いえばかなしく うれしいと いえばうれしい かんじょうせんよ

遠くから 歩いてくるは うらぶれた おじさんらしい 目をそらしても

ゆりかもめ おまえのねぐらは どこにある さまようままに あるがままなる

かすみいる 河口に立ちて 海鳥の 浮かぶを見れば しばし忘我す

あんなにも 強くしなやか 正確で 微妙なタッチ 戻りしタイガー

こんなにも 頭陀の虚妄に とらわれて 魚類のごとく もがく深海

万朶から 葉桜となり 新緑の 盛りとなれば 心せかるる

おだやかな 陽気となれば ひともまた 隣り合っては 新緑めでる

春らしき 季節となれな おれもまた ひとらしくなる 心意気生う

だまし絵に 隠れいるのは 情けなき 流浪の民か 現人神か

かりそめの いのちと知れど なにほどの いきざまはある 行く先々に

はからずも 蹴りし小石が 飛び行けば 犬吠埼の 灯台白し

神経の 結晶ゆるみ 万華鏡 空へ映るは 巨大曼荼羅

今日もまた 一兵卒が 行き過ぎる 幻の春を 探し求めて

ようやくに 春本番と 言えそうな 朧の空を 見上げつつ笑む

理屈っぽい 若者いれば 苦笑い なよなよとした 見かけ裏切る

笑顔にて 辞表渡され 戸惑いしと マスター言うを ただうなずきぬ

あやまりの 言葉知らぬか 白糠に かつて走りし 鉄路を思う

父もまた 兵卒なりき 満州の 凍える豚舎 汚辱落としき

かのように ただ湧き出づる 幻想を つぶやくことを 至福と思う

隠れ家に 肉焼く臭い 幻の 宴を封じ 銀箔を貼る

乱れるは 季節の移り 空想の 一兵卒に 歩調合せる

観念の 色香のごとき 棒杭の 波にさらされ 朽ち果てんとす

いくたびも 寒の戻りと 縮こまる 身の中ほどの 宙なる部分

もしきみが 批判を抱いて いるならば 再三沈思 黙考の後に

もしきみが はずみで批判 したならば 軽くいなすか あやまってしまおう

もしきみが だれかを批判 するときは 批判の応酬 勝ち切る覚悟で

悩みなく 迷いもなくて ひたすらに 走るかのよう 幼年時代

小学校 入学式は 桜舞う 若父母の 色香さかまく

岩ばかり 掘り当てる日は 軟弱な 心の先を 削られる気す

不可思議も 慣れてしまえば 当たり前 奇跡の中で のんびり暮らす

まぶしさに 惹かれるものは どこにある 吹き抜ける風 心の隙間

桜咲く 道を歩けば 冷たさの 風のうなりも やや弱に見ゆ

春寒に 戸惑うひとよ 帰り来て ワイングラスに 注ぐ妙薬

生真面目な 振りしていても 本当は 不真面目なとこ ないはずはない

いい意味の 頑固さはある 譲れない 信念もある 一寸の虫にも

どこからか 生まれ来るもの 手を貸して 産声を聞く 光の耳朶で

千万語 尽くしてもなお 通じえぬ 心の距離を 身体で行く

混沌の 泥の流れに 湧き出づる 清水汲みとる 竿を片手に

ときたまに 波長が合って 淀みなく 言葉交わせる ひとと出会える

金クレル 日がくれる ひねくれる なにくれとなく せわしてくれーる

暗いなあ クライマーより クレーマー シュアラクレム サクレクール

クールダウン 罵り合うは 避けたいと 一呼吸置く 緑茶一煎

クレーマー 苦情ばかりじゃ 浮かばれぬ クライマーへと 登りゆきたし

いつの間に 花咲く準備 散る用意 一度だけでも 河畔歩こう

うららかな 散歩日和は 得した気分 鴨を見かけて ゆったり行くよ

雨上がり くもりの中を 飛ぶかもめ 橋の閃光 はるかに超えて

真夜中の 怪人という 触れ込みの 隣人あれば 覗き見んとす

晴れたるも 風冷たくて 歩むとき 身の縮こまる 心地に沈む

ともすれば 悲観する癖 哀感の 面さらして 凍れる微笑

暮れ行けば 錯乱来たり 神経の まだらに絡み 途方に暮れる

時ゆえに こころ静まり 春風が そよ吹くころに なりましたねえ

掌を 返す如くに 去りゆかん 振り向きはせぬ 決めた以上は

ともすれば 自問自答の 性癖を さらしてしまう 春の嵐に

いつのまに 火照るからだが 飛ぶように 前へ前へと 進む気持ちも

別れても 次の出会いが あるという 起点に帰り 歩き始める

さはされど 恨みは捨てて まみえ得ぬ 定めと思い かろやかに行く

決断の 痛みはあれど 一寸の 虫にもと思う 魂あれば

どうしても 相容れぬもの やむをえぬ 未練を絶って 転戦すべし

ひとはみな 宇宙の塵か 散り散りに 果て無き闇を 永遠に漂う

雑多なる 諸行無常の 塵芥 無関係なる 乗客のごと

目的は 生後に探す 人間の 一生一度の 晴れ姿とは

豆を挽く 香り広がる リビングに 故人のように 腰かけてみる

ひとやすみ ふたやすみして また休む やすみがちだと 気づかぬままに

季節には しばられたくない 遊ぶなら 神経衰弱 ゆやゆよーん

ひととして 歩いていくよ 雨の中 二月の終わり 冷たく濡れて

見るからに へそまがりでも るいせんは ゆるゆるとして なけるものだよ

ひとがみな ひかれるものに ひかれない ひとりだけでも ひかんはしない

しあわせな あなたの顔を 見るだけで わたしの気持ちも あたたかくなる

ちっぽけな 自分と知れば おのずから こうべを垂れて 控えめに行く

ちっぽけな ひっかかりでも 取り除き すべすべすれば 気分すぐれる

ちっぽけな 雲の切れ端 飛んでいけ 風の通い路 空高く舞え

あたたかな 日差しがあれば 心浮く 無重力へと 体も浮かぶ

思い出は 美しくあれ 目の前に 広がる今は 思い出になる

のりひびに 育つのりのめ 黒々と 冷たき水に 輝いて見ゆ

複雑な 機構制する 力学の 壊れるまでに 怒り狂える

もっともっと 外苑へ行け 中庭に こもる心の 影は薄らぐ

なにごとも 目利きは貴重 物事の 本質を見る 眼力鋭く

雨水とは 今日のことかと 知ってみれば 雨もよいの空 特別に見る

なにごとも 生きるスパイス 自らに 言い聞かせては くしゃみ一発

差異あれば 同一もある 自他の中 この衝撃が 弛緩する距離

ふと見れば 日差しあたたか なごむ顔 背筋が伸びて 心はスキップ

粉雪の 白梅に舞う 昼下がり 花の季節に 心浮き立つ

いくたびも チェックを重ね 推敲し 消して直して 足して削って

アイデアを かたちにせんと あれこれと 思い悩んで ようやく至る

舞う小雪 水面に落ちて 泡沫も 凍れる笑みを 残しつつ消ゆ

無理解の 思い込みさえ 坦懐に 接してみれば 愉快な仲間

できるなら 春風駘蕩 ゆったりと 道行くひとの 目には触れずに

聴き惚れる 音楽台詞 笑い出す 落語漫才 日々是好日

よしあしを えらぶすべなし このみせに こなけりゃほかは きゃくでいっぱい

はやる店 はやらない店 それなりに わけがあるとは 思ってみるが

切り替える スイッチ見えず システムの ランダムばかり 徐々に際立つ

不可解な 靄の塊 受け継いで さらに謎めく 虚仮を 引き継ぐ

言葉より 先に来るもの 忘れては 虚ろな声が 響く洞穴

先人が 幻と見た 現実に ヴァーチャルが来て 超現実感

幻想を 実体と見る 幻覚を 振り払う手は ないと知りつつ

すれ違う 幼稚園児や 小中高 学生大人 老人犬猫

大半は 見捨て聞き捨て 読み流し 反故にまとめて 廃棄されたか

日々出会う 小さなつまずき 大きな打撃 宙ぶらりんの 魂の位置

迷いつつ お茶を濁して ふらついて 歩いて来たし 歩いていくよ

筋肉の 体操すれば 痛み来る 心を強く 鍛え直せと

限りある 時を愛しみ 古びても 便利な機械 磨いて使う

祝われる 立場は不慣れ ぎこちなく 笑顔作れば シャッター降りる

どこからか 聞こえる音は 雪解けの 水の流れと 耳を澄ませる

しんしんと 冷える大気を 吸いながら やってくるひと 迎えるこころ

極小の かすかな意識 潜在の リズム頼りに 生息持続

春まだき 凍る涙を ぬぐいつつ ひそかな決意 心に刻む

惑いつつ 歩み来れば この先も 続く迷路と 覚悟して行く

できるなら 心静かに ひっそりと 友と語らう そよ風の中

心得を 箇条書きして 眺めれば 体得するの 困難思う

ブレンドの ワインの香と 舌触り 言葉にできない のど越しの味

あたまでは わかっていても からだでは 感じられない 地球の自転

変わりゆく 時代に遅れる 感覚に さらに遅れる 言葉を話す

春めいて ほっとするのも 束の間に 冬に戻るは いたずら小僧

立春の 空に誘われ 心浮く 身に覚えなき 霹靂の来る

春めいて こころ浮く間も たちまちに 寒の戻りに 身の縮む朝

天候は 上から目線 あまねくも 照らし濡らして 揺らし吹きつく

身を守る すべはわずかに 学び来て 着たり脱いだり 伏せたり避けたり

春を待つ 心優しき 生物の 親しき中にも 礼儀忘れず

愚弄する 口角に泡 人として 恥ずべきことは 避けて控える

立春の 訪れる頃 思い出す あんな出来事 こんな感じを



by nambara14 | 2019-04-28 12:56 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)


   『厳冬期(57577系短詩 20191)』


あれこれと 気が散るタイプ 飽きっぽい 坊主のように 三日で変わる

いまここで なにか言うのは なぜだろう なにも思わず 言葉が出てくる

なにかしら 言いたくなるのは なぜだろう 我知らずして われを操る

生きるとは 新たな挫折 乗り越えて 小さな希望 求める日々か

親愛は 憎悪に勝つか 難解な パズルのような みんなの心

世の中は ジグソーパズル 入り組んだ 神秘の迷路 地図のない旅

複雑な ブラッドライン そのままに 受け入れてみる 友達のように

いくつもの 嵐乗り越え 行く友の 姿を見れば 力湧き来る

一仕事 終えてひとまず 立ち上がり 深呼吸して そのまま帰る

このまんま 雨が降らずに いたならば 思わぬ日照りに おろおろするかも

からからに 乾いた空気 咳払い 耐性菌は 今日も生まれる

そんなにも 悲観しないで どこまでも 透き通る空 見上げてごらん

一生を 捧げる道を 見出して 一心不乱に 生きた先人

一生を 捧げる道を 見出せず ただ漫然と 生きた先人

生きるのに 目的はない 死ぬまでを 辛抱強く 生きる現人

生きるため 働く道を 見出して とにもかくにも 生きる現人

けなすのが 仕事となれば ほめるのは ぎこちなくなる バイアスの常

にぎわいの 秘密はなにか なにかしら ひとの気を引く わざがあるはず

なつかしい メロディー聴けば 思い出の 回路目覚めて 歌い始める

ひとはみな 悲しきしずく ゆらめいて 光輝く 一瞬の夢

あなたとは 意見が違う それだけで 憎みあったり 嫌ったりしない

あなたより 困った人に 譲ってね できる範囲で 恵んでね

延々と 待つ人々よ スマホから テレビに読書 切れてクレーム

すべては幻想にすぎぬという物理学者の脳内を覗き見たら

だれのため 生きているのか 問いかけて こたえるひとを さがす毎日

この場所に 明日はいない 襟立てて 去り行く耳に 鴉しば鳴く

古いねと 罵り合えば おたがいに 傷だらけだよ 新たな痛み

見えている ようで見えない 自分とは 背中に宿る 霊のごときか

I’ll do my best until you say my food is delicious.

腹立ちの 徒手空拳に 自らを もてあます日々 保留となせり

おいしいを 分かつ数だけ 求めれば 味覚の岩を うがつばかりに

ふたしかな 雲かかすみの 道を行く 迷えることも 倒れることも

ある種の コンプロマイズ 軟体の 出たり引っ込んだり ねじれたり

ひかえめに うしろに下がり もの言わず 化石のように かたまっている

ラッシュ時の もみ合う様は このとおり これ以上でも これ以下でもない

なにもない 空の向こうに なにがある 殺戮の嵐 いまだ已まずと

この空に 煙は立たず 爆撃も 有毒ガスも 警報もない

寒いけど 外に出てみて 見上げれば 空の上には なんにもないよ

このところ 散歩してない ここいらへん そのへんあのへん あっちらへん

毛嫌いは 避けよの言葉 本人が 忘れているが 覚えていると

腕組んで ため息をつく 横綱の これが最後の 土俵かと思う

売り切れの パイは瞼に 浮かび来て 生地とフィリング マウスウォータリング

寒いから 出かけはしない あちこちの 街ゆくひとは 仮想現実

ひとはみな 互いに薬 毒消しの ホルモン分泌 恍惚の時

買い替える たびにつまずく 電子機器 そんなもんだよ 人も機械も

人ごみに 角出し合える 日々なれば 河畔に出でて 流水を見る

陶酔と 幻滅の中 彷徨うも 失いはせぬ 薄き覚醒

部屋ごとに カレンダーなど つるさない 時計も置かず 齢も数えず

脱ぎ捨てる ことのできない 身と心 せめて清めて 着替えて遊べ

にこやかに 近づいてきたのは はじめてだ あなたの身辺 なにがあったの

どこまでも 無知の知もなく 蒙昧の 寒気に怖気 正気はいずこ

かげろうの あとを追いつつ 自らも 影となりゆく 彷徨の果て

切迫の 事態はいかに 回避する かろうじて魔訶 不思議に依拠す

禁断の リンゴの蜜を 舐めんとす ヒト科ヒト属 歯形鮮やか

寒いねと ひとりごと言う 冬の朝 雪になるかも しれませんよね

あと五分 ゴールデンファイブと 思いつつ 寝過ごす朝は まいった遅刻だ

あと一枚 着ればぬくもる 寒気とは 思いながらも 今日も忘れた

毛皮なき 貧しき裸身 ふるわせて 消失点の 定まらぬ絵描く

自らの 作りし筋に 乗りそこね スピンアウトす きみの内実

中庸を 行こうと思う 年初め ふらつく足を 蹴りつつ歩む

正体を 暴かれてなお しらを切る たかが厚顔 無知の仕業と

ことしこそ ひとにやさしく ひかえめに えがおたやさず かんしゃにみちて

極まれば 下足つっかけ 逆風に 転びまろびつ 廃園の沼

いまここの 確かな認知 うすらぐも 他人のごとく なれない自分


by nambara14 | 2019-01-31 12:36 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)


南原充士 2018(平成30)年 57577系短詩


   (平成最後の)


ともすれば 悲しい色に 染める筆 ピンクの薔薇は ピンクに染めよ

だれもみな 時空の虜囚 流されて 浮かぶ間もなく 滝壷に消ゆ

平成の 最後の暮れが 迫る中 新年号を 思いめぐらす

またひとつ 煩い増えて 暮れる年 凌げば娑婆へ 凌がずば地獄へ

膨大な 巣窟あれば 薬剤も 仕掛けもついに 駆除に及ばず

雨に負け 風にも負けて 冬来たる 春を祈りて 夏に負けじと

揺れるまま 揺れ動くひと 手放しで スマホ放さず 体当たりする

流れゆく 川面きらめく 墨田川 光の中を カモメ舞い飛ぶ

技巧など ないのがましと うそぶいて 実はとことん 技巧を隠す

こんなもの 食えるかと言う そんなもの 飲めるかと聞く 自他の始まり

伸びをする 朝の高台 空を見て 山海を見て 足元を見る

ともすれば 悲観する癖 放擲し 楽観しても いいのだと思う

岩のごと 凝り固まりて 念仏も 沁みることなき 心の宿痾


  (遠い秋)


悪ぶって よいこいじめた 遠い日は 苦みとともに 瞼に浮かぶ

昼過ぎて 小雨落ち来る デッドエンド 前に突堤 後ろに幻影

哭き暮れて 笑い飛ばして 照れつつも 釣り人はただ 浮沈を見つむ

荒海の ブイに止まりて 鳴く鳥の 憂いは深く 立ち去りがたし

どこまでも 焦がれるものに せかれつつ 人影もない 路傍に迷う

必ずや また会うことを 誓いつつ これが別れと なれば悲しき

言葉なき 語らいあれば 饒舌な しぐさもありて 秋は深まる

遠来の 客ともなれば 饗応の 膳を忘れて 語り続ける

わが夢は 風と共に去りぬ 落魄の 幻影ばかり 彷徨える今Gone with the wind.

夕陽の 落ち行く先に 祠あり 抜け行く影は 闇に消えゆく

ふふふふふ 不安な気持ち 吹っ切れた 篩にかけた 粉末のごと

あるだけの 勇気しぼりて 踏み出せば くじけてもなお 起き上がる意気

ははと言い へへと聞くのも 新生の へのへのもへじ 泣くしかできぬ

ともすれば 憂いに沈む 秋なれど 気ままに浮かぶ 雲でありたし

美しき 立ち姿にて いくたびも カーテンコールに 応えるプリマ

立ち上がり 叩く拍手も 割れるごと この感激を 永遠にと思う

ほかならぬ ライブに宿る 死のごとき 激しき今を ともに生きつつ

ひとりごつ ことばはなくて もうまいの かすみのなかに たちすくみつつ

よしよしと 赤子をあやす 暇もなく 過ぎる日夜に かける言葉は

野放しの 獣のような 激痛は 緩和の気配 いくばくもなし

抽象の 気うつにあらず ぎくぎくと 痛む足先 引きずりて行く

ハロウインと 無縁なままに 郊外の 街を歩けば 秋風騒ぐ

秋空の 罪にはあらず 人はみな 重荷を背負い 罰受く旅人

新しき 光の中に 忍び入る 闇の兆しを 払いのけたし

かなしみに 日差しを当てて ふくらませ 赤い風船 空高く上ぐ

静かなる 父を忍びて ときたまに 母を連れては 秋の野を行く

新しき 命を見れば あらためて 神々しさに 言葉失う

物思う 秋の訪れ 風の音 吹かれるままに 千切れゆく雲

おおよそは あなたを信じ ともにある 騒ぐ秋風 言葉少なに

世の中は 荒れ世あれよの 暴れ馬 しがみつきつつ まっとうに生く


  (盆過ぎて)


完走は 一歩の累積 感想は 最終ページ 読後の余韻

共感は あなたの力 反感は わたしの無力 煩悩の盆

むごすぎる 現実なれど ずっこけも 閑居もあれば 夢想に耽る

蛇行する ジェット気流に のしかかる 高気圧あり いたぶられちゃう

何様と 思いて吐くか 罵詈雑言 弱き者さえ 浮かばれぬ瀬よ

自らを 鏡に映し じっと見る 罪深き者 そこにこそいる

坊主憎けりゃ 袈裟まで憎し わりなくも 憎悪の炎 めらめらと燃ゆ

セッシボン 行水シャボン 浴衣がけ 花火ボンボン 盆ソワジャポン

世の中は 蚊さえ暮らせぬ 熱地獄 むんむむんむと 夜も寝られず
正義など知るや知らずや偽悪的振る舞に終始する煉獄

言葉なくひとを押しのけ行く人の顔見ちゃいけない声聴いちゃいけない

ずれてるを超えておおずれと言わんばかりのウェザーフォーキャスト

炎天に鳴き声詰まり緩慢に枝這う蝉も熱中症か

ちっぽけな 心つぶやく 歌だけど 大空を飛ぶ 翼がほしい


   (自虐的)


膠着を 脱する技を 見いだせず ぎこちないまま ひきつる笑い

なにかしら きっかけ見つけ 抜ける闇 自然のごとく 振る舞ってみる

いつまでも 風雨続かず 自らを 励まして発つ 今朝の日課へ

不器用な 手つき顔つき 体つき 誠実だけで 通らぬ世間

冷酷で 可愛げなくて 非協力 言葉もなくて 開き直れば

頑なで 愛想がなくて ひねくれて 不遜なひとに なるなよ自分


   (五月へ)


五月への 暦をめくり 晴れた空 心を飛ばす ひとひらの雲

にこやかに あいさつをする 初夏の 風さわやかに 隣家へ過ぎる

ほんとうは わかりあえない 人同士 ためらう手と手 そっとつなげる



by nambara14 | 2018-12-27 21:04 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

遠い秋



       

          遠い秋


悪ぶって よいこいじめた 遠い日は 苦みとともに 瞼に浮かぶ


昼過ぎて 小雨落ち来る デッドエンド 前に突堤 後ろに幻影


哭き暮れて 笑い飛ばして 照れつつも 釣り人はただ 浮沈を見つむ


荒海の ブイに止まりて 鳴く鳥の 憂いは深く 立ち去りがたし


どこまでも 焦がれるものに せかれつつ 人影もない 路傍に迷う


必ずや また会うことを 誓いつつ これが別れと なれば悲しき


言葉なき 語らいあれば 饒舌な しぐさもありて 秋は深まる


遠来の 客ともなれば 饗応の 膳を忘れて 語り続ける


わが夢は 風と共に去りぬ 落魄の 幻影ばかり 彷徨える今Gone with the wind.


夕陽の 落ち行く先に 祠あり 抜け行く影は 闇に消えゆく


ふふふふふ 不安な気持ち 吹っ切れた 篩にかけた 粉末のごと


あるだけの 勇気しぼりて 踏み出せば くじけてもなお 起き上がる意気


ははと言い へへと聞くのも 新生の へのへのもへじ 泣くしかできぬ


ともすれば 憂いに沈む 秋なれど 気ままに浮かぶ 雲でありたし


美しき 立ち姿にて いくたびも カーテンコールに 応えるプリマ


立ち上がり 叩く拍手も 割れるごと この感激を 永遠にと思う


ほかならぬ ライブに宿る 死のごとき 激しき今を ともに生きつつ


ひとりごつ ことばはなくて もうまいの かすみのなかに たちすくみつつ


よしよしと 赤子をあやす 暇もなく 過ぎる日夜に かける言葉は


野放しの 獣のような 激痛は 緩和の気配 いくばくもなし


抽象の 気うつにあらず ぎくぎくと 痛む足先 引きずりて行く


ハロウインと 無縁なままに 郊外の 街を歩けば 秋風騒ぐ


秋空の 罪にはあらず 人はみな 重荷を背負い 罰受く旅人


新しき 光の中に 忍び入る 闇の兆しを 払いのけたし


かなしみに 日差しを当てて ふくらませ 赤い風船 空高く上ぐ


静かなる 父を忍びて ときたまに 母を連れては 秋の野を行く


新しき 命を見れば あらためて 神々しさに 言葉失う


物思う 秋の訪れ 風の音 吹かれるままに 千切れゆく雲


おおよそは あなたを信じ ともにある 騒ぐ秋風 言葉少なに


世の中は 荒れ世あれよの 暴れ馬 しがみつきつつ まっとうに生く



by nambara14 | 2018-11-22 21:46 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)


     盆過ぎて


       =57577系=


完走は 一歩の累積 感想は 最終ページ 読後の余韻


共感は あなたの力 反感は わたしの無力 煩悩の盆


むごすぎる 現実なれど ずっこけも 閑居もあれば 夢想に耽る


蛇行する ジェット気流に のしかかる 高気圧あり いたぶられちゃう


何様と 思いて吐くか 罵詈雑言 弱き者さえ 浮かばれぬ瀬よ


自らを 鏡に映し じっと見る 罪深き者 そこにこそいる


坊主憎けりゃ 袈裟まで憎し わりなくも 憎悪の炎 めらめらと燃ゆ


セッシボン 行水シャボン 浴衣がけ 花火ボンボン 盆ソワジャポン


世の中は 蚊さえ暮らせぬ 熱地獄 むんむむんむと 夜も寝られず


正義など知るや知らずや偽悪的振る舞に終始する煉獄


言葉なくひとを押しのけ行く人の顔見ちゃいけない声聴いちゃいけない


ずれてるを超えておおずれと言わんばかりのウェザーフォーキャスト


炎天に鳴き声詰まり緩慢に枝這う蝉も熱中症か


ちっぽけな 心つぶやく 歌だけど 大空を飛ぶ 翼がほしい



by nambara14 | 2018-08-16 13:05 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

炎天


炎天に鳴き声詰まり緩慢に枝這う蝉も熱中症か

by nambara14 | 2018-07-23 14:16 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

自虐的

膠着を 脱する技を 見いだせず ごこちないまま ひきつる笑い


なにかしら きっかけ見つけ 抜ける闇 自然のごとく 振る舞ってみる


いつまでも 風雨続かず 自らを 励まして発つ 今朝の日課へ


不器用な 手つき顔つき 体つき 誠実だけで 通らぬ世間


冷酷で 可愛げなくて 非協力 言葉もなくて 開き直れば


頑なで 愛想がなくて ひねくれて 不遜なひとに なるなよ自分


by nambara14 | 2018-05-01 13:56 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

5月へ


五月への 暦をめくり 晴れた空 心を飛ばす ひとひらの雲


にこやかに あいさつをする 初夏の 風さわやかに 隣家へ過ぎる


ほんとうは わかりあえない 人同士 ためらう手と手 そっとつなげる


by nambara14 | 2018-05-01 10:15 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

57577系短詩(平成29年)

57577系短詩(平成29年)

                         南原充士


流れゆく 水に紛れて 泳ぐもの 揺らめく影は 消しきれず浮く
幻影と 思いて撃てば 血を流し 倒れる際に 首絞めんとす
復讐の 連鎖止まらず 銃弾の 嵐の中を 逃げ惑う民
憎しみは 憎しみを生み 悲しみは 底なし沼に 広がりていく
汲々と 過ごす日々なり すさんでは 万朶の花も まぼろしと消ゆ
泣きながら 生きてきたんだ 仮面付け 薄暮に紛れ 花陰に消ゆ
なさけない 弱き己に おののいて 引きこもりても 日は過ぎてゆく
割り切れぬ 日に日を継いで 過ぎ来れば 割りなきわれも わなわなと泣く
あと一歩前に進めという声に押されるように半歩踏み出す
半身を 置いて踏み出す 蜃気楼 凍れるままに 火炎放射器
半身を 求めるごとく 洞穴を 濡れつつ迷う すってんころりん
半信の 惑うばかりの 過ぎ越しも 半疑のこころ わずかに超えて  
試みに 飲み干してみる ブラインド 喉に広がり 脳幹を突く
勧められ 軽く手にして 口にして 買わずに帰れぬ 窮地に落ちる
ともかくも 飲めば浮かれて 軽口も おのずから出る ほろ酔い加減
ちぇっと言う あとは語らず もくもくと 柳葉の下 歩みゆくのみ
しゃらくせえ 首を回して 見栄を切る たったひとりで もてあます時
だまらっしゃい ひとの不幸に つけこんで おためごかしの 根掘り葉掘りは
寝苦しい 一夜が明けて 曇る朝 内なる悪魔 くすぶりて食む
繰り返し 目覚めた床に 残りたる 夢のしずくを 涙かと見る
愛すれど 愛は見えない 恋すれど 恋も見えない 立ちすくむまま
あるはずも ないと思えど あってみれば 唖然とするか 悄然とする
そんなはず ないと思って いはしたが あってしまえば あるということ
とにかくに 受け入れざれば 次の手を 打つことできぬ まさかのさかも
その一瞬 間近に寄れど 悲しみに 歪んだ顔を 正視はできず
力なく 立ちすくむひと 顔色の くすみし中に 濡れたる瞳
どのような 表情をして 言葉など かければよいか しばし戸惑う
失って はじめてわかる 悲しみを わかろうとする 気持ちで測る
どのような しぐさと言葉 迷いつつ ぎこちないまま 近づいていく
このような 時と場合に ふさわしい ひとでありたい あなたのために
裏表 上下左右に 遠近感 平面立体 錯視ピンボケ
鹿に乗る 人は林に 紛れ込み まだらに消えて また現れる
知らぬ間に 登れば下る 階段を 踏み外したら 波乗り気分
老朽の 部品交換 忘れずに 快適生活 とわの喜び
老いたとて 交換部品は ありません 一度限りの からだいたわれ
おいおいに あちこち不調 見舞われて すいとん火遁 雲隠れ術
No matter what a sales person's smile may be,
A smile makes my heart clear,
Like the end of the rainy season.
営業の 笑顔と知れど 頬笑みは梅雨明けのごと 心を晴らす
It was announced that the end of the rainy season came.
The mark of the sunshine filled all parts of my brain.
梅雨明けと 聞けば脳内 照り付ける太陽光の マーク浮かび来
When I stumble,
I try to list up good things
Which have occurred during this year.
つまずけば 今年に起きし よきことのリストアップを してみんとする 
Waking up in the morning
Feeling unexpectedly bad,
I stand still on the edge of the day.
予期せざる 不調に遭いて 覚める朝一日の縁に しばしたたずむ

「天 網」

紆余曲折 風雪凍河 熱気団 激流の中 漕ぎ行く小舟 
馬耳東風 傍目八目 超自然 会者必離の 深謀遠慮 
隔靴掻痒 地団駄踏んで 倒れ込み 氷菓腹痛 激辛の夏
嘲笑い 含み笑い 泣き笑い 失笑爆笑 苦笑哄笑
ぐずぐずと 崩れる鉄の 錆深く 眩暈の渦 幻想の海
一瞬の 一瞬前から 一瞬後 消えて現れ 現れては消ゆ
高速の 移動体とは 知らずして 地面に立つは 人間の子ら
人はみな 風林火山 影よりも 疾く現れて 消え去りてゆく
見る限り 触れる限りの 網目より こぼれ落ちざる しずく玉なす
思わざる けがに動転 血を止めて バンドエイドを 無造作に貼る
よりにより こんな祝いの 直前に 指を傷めて 顔曇らせて
なにごとが あろうと自若 なにくわぬ 顔してにっこり あいさつをする
雨風に 翻弄される 日常は 水遁の術 異界に齟齬す
張りぼての 虎より怖い 顔をして 祭の太鼓 叩きつつ吠ゆ

「良 薬 」

受賞者と 記念写真を 撮るときは 苦虫さえも 甘く微笑む
信じえぬ 同士であれど 慈悲もない 酷暑に遭えば 苦笑いする
笑うのは ただの薬と 笑い出す 笑い上戸の むき出しの歯は
怒り狂う 顔は見えても 感情は 透明ゆえに 見定め難し
背信を 裏返しては 狂信を 眠らせてみて 信頼芽吹く
たまさかに 会ったひととは 会わずもがな 当たり障りのない 言葉を交わす
バテ気味の 体起こして へこみがちの 心引き上げ 喝入れる午後
辟易の 軽佻浮薄 忌避すべき 愚昧の蔓延 冷徹な処置 
おしゃべりは 言葉とこころ 交わし合い 気持ちと体 ほぐす良薬
現実に いかに適合 して生きる 狂わざる針 病み伏さざる灸
猛暑日も 人出は多く ひきこもる タイプの者は 乾きつつ行く
影のごと 道行く者に 幸あれと にぎわう路傍 見えず聞こえず 
そんなにも 出かけたがるの きみたちは 楽しかったと 口々に言う
曇る空 一夜明けての 大変化 昨日の自分 よく生き延びた
現在の 自分の気持ち 只今の 自分の言葉 座標に落とす
現在が すべてとすれば 先端の 一瞬だけが 際立つ光
愚かなる 小さな怒り しずめんと おのれの虚無に 外気吹き込む
自虐から 何も生まれぬ 自信から すこし生まれる 実りへの芽よ
プレフラの 顔を作って 帰ります 仮面の下に 疲れ隠して
ひょっとこの 仮面つければ 我知らず 素顔のわれも ひょっとこ顔に
おたふくの 仮面つければ その下の 顔もおかめに 笑いくずれる
落ちてくる 物体らしく 見える影 轟音もなく 跡形もなし
忍び寄る 不定愁訴の まだら影 光の方へ 導かれゆけ
精神の 筋肉鍛え 心労に 打ち勝つ秘訣 有りや無しやと
人知れず 手毬弾ませ ゆく秋の こころなしにか 影うすく見ゆ 
冷涼と 冴える月影 見上げつつ 明日のわが日は いかにかと問う
艱難を 避けて歩める 道のみに あらずとあれば 転びつつ行く 
目を開き 口を閉ざして 耳澄ませ 手に落つ甘露 舐めとらんとす
快哉を 叫び 万歳 三唱し 拍手喝さい 花吹雪舞う
握手魔の 握力強く 握る手は 握らるる手を 握りつぶすか
これを見て いいつつ壁に 登る子を 目の隅に見て 下の子を抱く
頑固者 罵り合うも 骨肉の 恩讐なければ 立ち去りて已む
漫然と 年経るのみと 思い得で 古き茶碗を 敢然と割る
諦めも 執着もせず 過ぎる秋 師走へ急ぐ ひとの足並み

by nambara14 | 2017-12-19 11:25 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

57577系短詩 


目を開き 口を閉ざして 耳澄ませ 手に落つ甘露 舐めとらんとす


快哉を 叫び 万歳 三唱し 拍手喝さい 花吹雪舞う


握手魔の 握力強く 握る手は 握らるる手を 握りつぶすか


これを見て いいつつ壁に 登る子を 目の隅に見て 下の子を抱く


頑固者 罵り合うも 骨肉の 恩讐なければ 立ち去りて已む


漫然と 年経るのみと 思い得で 古き茶碗を 敢然と割る


諦めも 執着もせず 過ぎる秋 師走へ急ぐ ひとの足並み



by nambara14 | 2017-11-22 23:11 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)