カテゴリ:五七五七七系短詩( 359 )


南原充士 2018(平成30)年 57577系短詩


   (平成最後の)


ともすれば 悲しい色に 染める筆 ピンクの薔薇は ピンクに染めよ

だれもみな 時空の虜囚 流されて 浮かぶ間もなく 滝壷に消ゆ

平成の 最後の暮れが 迫る中 新年号を 思いめぐらす

またひとつ 煩い増えて 暮れる年 凌げば娑婆へ 凌がずば地獄へ

膨大な 巣窟あれば 薬剤も 仕掛けもついに 駆除に及ばず

雨に負け 風にも負けて 冬来たる 春を祈りて 夏に負けじと

揺れるまま 揺れ動くひと 手放しで スマホ放さず 体当たりする

流れゆく 川面きらめく 墨田川 光の中を カモメ舞い飛ぶ

技巧など ないのがましと うそぶいて 実はとことん 技巧を隠す

こんなもの 食えるかと言う そんなもの 飲めるかと聞く 自他の始まり

伸びをする 朝の高台 空を見て 山海を見て 足元を見る

ともすれば 悲観する癖 放擲し 楽観しても いいのだと思う

岩のごと 凝り固まりて 念仏も 沁みることなき 心の宿痾


  (遠い秋)


悪ぶって よいこいじめた 遠い日は 苦みとともに 瞼に浮かぶ

昼過ぎて 小雨落ち来る デッドエンド 前に突堤 後ろに幻影

哭き暮れて 笑い飛ばして 照れつつも 釣り人はただ 浮沈を見つむ

荒海の ブイに止まりて 鳴く鳥の 憂いは深く 立ち去りがたし

どこまでも 焦がれるものに せかれつつ 人影もない 路傍に迷う

必ずや また会うことを 誓いつつ これが別れと なれば悲しき

言葉なき 語らいあれば 饒舌な しぐさもありて 秋は深まる

遠来の 客ともなれば 饗応の 膳を忘れて 語り続ける

わが夢は 風と共に去りぬ 落魄の 幻影ばかり 彷徨える今Gone with the wind.

夕陽の 落ち行く先に 祠あり 抜け行く影は 闇に消えゆく

ふふふふふ 不安な気持ち 吹っ切れた 篩にかけた 粉末のごと

あるだけの 勇気しぼりて 踏み出せば くじけてもなお 起き上がる意気

ははと言い へへと聞くのも 新生の へのへのもへじ 泣くしかできぬ

ともすれば 憂いに沈む 秋なれど 気ままに浮かぶ 雲でありたし

美しき 立ち姿にて いくたびも カーテンコールに 応えるプリマ

立ち上がり 叩く拍手も 割れるごと この感激を 永遠にと思う

ほかならぬ ライブに宿る 死のごとき 激しき今を ともに生きつつ

ひとりごつ ことばはなくて もうまいの かすみのなかに たちすくみつつ

よしよしと 赤子をあやす 暇もなく 過ぎる日夜に かける言葉は

野放しの 獣のような 激痛は 緩和の気配 いくばくもなし

抽象の 気うつにあらず ぎくぎくと 痛む足先 引きずりて行く

ハロウインと 無縁なままに 郊外の 街を歩けば 秋風騒ぐ

秋空の 罪にはあらず 人はみな 重荷を背負い 罰受く旅人

新しき 光の中に 忍び入る 闇の兆しを 払いのけたし

かなしみに 日差しを当てて ふくらませ 赤い風船 空高く上ぐ

静かなる 父を忍びて ときたまに 母を連れては 秋の野を行く

新しき 命を見れば あらためて 神々しさに 言葉失う

物思う 秋の訪れ 風の音 吹かれるままに 千切れゆく雲

おおよそは あなたを信じ ともにある 騒ぐ秋風 言葉少なに

世の中は 荒れ世あれよの 暴れ馬 しがみつきつつ まっとうに生く


  (盆過ぎて)


完走は 一歩の累積 感想は 最終ページ 読後の余韻

共感は あなたの力 反感は わたしの無力 煩悩の盆

むごすぎる 現実なれど ずっこけも 閑居もあれば 夢想に耽る

蛇行する ジェット気流に のしかかる 高気圧あり いたぶられちゃう

何様と 思いて吐くか 罵詈雑言 弱き者さえ 浮かばれぬ瀬よ

自らを 鏡に映し じっと見る 罪深き者 そこにこそいる

坊主憎けりゃ 袈裟まで憎し わりなくも 憎悪の炎 めらめらと燃ゆ

セッシボン 行水シャボン 浴衣がけ 花火ボンボン 盆ソワジャポン

世の中は 蚊さえ暮らせぬ 熱地獄 むんむむんむと 夜も寝られず
正義など知るや知らずや偽悪的振る舞に終始する煉獄

言葉なくひとを押しのけ行く人の顔見ちゃいけない声聴いちゃいけない

ずれてるを超えておおずれと言わんばかりのウェザーフォーキャスト

炎天に鳴き声詰まり緩慢に枝這う蝉も熱中症か

ちっぽけな 心つぶやく 歌だけど 大空を飛ぶ 翼がほしい


   (自虐的)


膠着を 脱する技を 見いだせず ぎこちないまま ひきつる笑い

なにかしら きっかけ見つけ 抜ける闇 自然のごとく 振る舞ってみる

いつまでも 風雨続かず 自らを 励まして発つ 今朝の日課へ

不器用な 手つき顔つき 体つき 誠実だけで 通らぬ世間

冷酷で 可愛げなくて 非協力 言葉もなくて 開き直れば

頑なで 愛想がなくて ひねくれて 不遜なひとに なるなよ自分


   (五月へ)


五月への 暦をめくり 晴れた空 心を飛ばす ひとひらの雲

にこやかに あいさつをする 初夏の 風さわやかに 隣家へ過ぎる

ほんとうは わかりあえない 人同士 ためらう手と手 そっとつなげる



by nambara14 | 2018-12-27 21:04 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

遠い秋



       

          遠い秋


悪ぶって よいこいじめた 遠い日は 苦みとともに 瞼に浮かぶ


昼過ぎて 小雨落ち来る デッドエンド 前に突堤 後ろに幻影


哭き暮れて 笑い飛ばして 照れつつも 釣り人はただ 浮沈を見つむ


荒海の ブイに止まりて 鳴く鳥の 憂いは深く 立ち去りがたし


どこまでも 焦がれるものに せかれつつ 人影もない 路傍に迷う


必ずや また会うことを 誓いつつ これが別れと なれば悲しき


言葉なき 語らいあれば 饒舌な しぐさもありて 秋は深まる


遠来の 客ともなれば 饗応の 膳を忘れて 語り続ける


わが夢は 風と共に去りぬ 落魄の 幻影ばかり 彷徨える今Gone with the wind.


夕陽の 落ち行く先に 祠あり 抜け行く影は 闇に消えゆく


ふふふふふ 不安な気持ち 吹っ切れた 篩にかけた 粉末のごと


あるだけの 勇気しぼりて 踏み出せば くじけてもなお 起き上がる意気


ははと言い へへと聞くのも 新生の へのへのもへじ 泣くしかできぬ


ともすれば 憂いに沈む 秋なれど 気ままに浮かぶ 雲でありたし


美しき 立ち姿にて いくたびも カーテンコールに 応えるプリマ


立ち上がり 叩く拍手も 割れるごと この感激を 永遠にと思う


ほかならぬ ライブに宿る 死のごとき 激しき今を ともに生きつつ


ひとりごつ ことばはなくて もうまいの かすみのなかに たちすくみつつ


よしよしと 赤子をあやす 暇もなく 過ぎる日夜に かける言葉は


野放しの 獣のような 激痛は 緩和の気配 いくばくもなし


抽象の 気うつにあらず ぎくぎくと 痛む足先 引きずりて行く


ハロウインと 無縁なままに 郊外の 街を歩けば 秋風騒ぐ


秋空の 罪にはあらず 人はみな 重荷を背負い 罰受く旅人


新しき 光の中に 忍び入る 闇の兆しを 払いのけたし


かなしみに 日差しを当てて ふくらませ 赤い風船 空高く上ぐ


静かなる 父を忍びて ときたまに 母を連れては 秋の野を行く


新しき 命を見れば あらためて 神々しさに 言葉失う


物思う 秋の訪れ 風の音 吹かれるままに 千切れゆく雲


おおよそは あなたを信じ ともにある 騒ぐ秋風 言葉少なに


世の中は 荒れ世あれよの 暴れ馬 しがみつきつつ まっとうに生く



by nambara14 | 2018-11-22 21:46 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)


     盆過ぎて


       =57577系=


完走は 一歩の累積 感想は 最終ページ 読後の余韻


共感は あなたの力 反感は わたしの無力 煩悩の盆


むごすぎる 現実なれど ずっこけも 閑居もあれば 夢想に耽る


蛇行する ジェット気流に のしかかる 高気圧あり いたぶられちゃう


何様と 思いて吐くか 罵詈雑言 弱き者さえ 浮かばれぬ瀬よ


自らを 鏡に映し じっと見る 罪深き者 そこにこそいる


坊主憎けりゃ 袈裟まで憎し わりなくも 憎悪の炎 めらめらと燃ゆ


セッシボン 行水シャボン 浴衣がけ 花火ボンボン 盆ソワジャポン


世の中は 蚊さえ暮らせぬ 熱地獄 むんむむんむと 夜も寝られず


正義など知るや知らずや偽悪的振る舞に終始する煉獄


言葉なくひとを押しのけ行く人の顔見ちゃいけない声聴いちゃいけない


ずれてるを超えておおずれと言わんばかりのウェザーフォーキャスト


炎天に鳴き声詰まり緩慢に枝這う蝉も熱中症か


ちっぽけな 心つぶやく 歌だけど 大空を飛ぶ 翼がほしい



by nambara14 | 2018-08-16 13:05 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

炎天


炎天に鳴き声詰まり緩慢に枝這う蝉も熱中症か

by nambara14 | 2018-07-23 14:16 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

自虐的

膠着を 脱する技を 見いだせず ごこちないまま ひきつる笑い


なにかしら きっかけ見つけ 抜ける闇 自然のごとく 振る舞ってみる


いつまでも 風雨続かず 自らを 励まして発つ 今朝の日課へ


不器用な 手つき顔つき 体つき 誠実だけで 通らぬ世間


冷酷で 可愛げなくて 非協力 言葉もなくて 開き直れば


頑なで 愛想がなくて ひねくれて 不遜なひとに なるなよ自分


by nambara14 | 2018-05-01 13:56 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

5月へ


五月への 暦をめくり 晴れた空 心を飛ばす ひとひらの雲


にこやかに あいさつをする 初夏の 風さわやかに 隣家へ過ぎる


ほんとうは わかりあえない 人同士 ためらう手と手 そっとつなげる


by nambara14 | 2018-05-01 10:15 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

57577系短詩(平成29年)

57577系短詩(平成29年)

                         南原充士


流れゆく 水に紛れて 泳ぐもの 揺らめく影は 消しきれず浮く
幻影と 思いて撃てば 血を流し 倒れる際に 首絞めんとす
復讐の 連鎖止まらず 銃弾の 嵐の中を 逃げ惑う民
憎しみは 憎しみを生み 悲しみは 底なし沼に 広がりていく
汲々と 過ごす日々なり すさんでは 万朶の花も まぼろしと消ゆ
泣きながら 生きてきたんだ 仮面付け 薄暮に紛れ 花陰に消ゆ
なさけない 弱き己に おののいて 引きこもりても 日は過ぎてゆく
割り切れぬ 日に日を継いで 過ぎ来れば 割りなきわれも わなわなと泣く
あと一歩前に進めという声に押されるように半歩踏み出す
半身を 置いて踏み出す 蜃気楼 凍れるままに 火炎放射器
半身を 求めるごとく 洞穴を 濡れつつ迷う すってんころりん
半信の 惑うばかりの 過ぎ越しも 半疑のこころ わずかに超えて  
試みに 飲み干してみる ブラインド 喉に広がり 脳幹を突く
勧められ 軽く手にして 口にして 買わずに帰れぬ 窮地に落ちる
ともかくも 飲めば浮かれて 軽口も おのずから出る ほろ酔い加減
ちぇっと言う あとは語らず もくもくと 柳葉の下 歩みゆくのみ
しゃらくせえ 首を回して 見栄を切る たったひとりで もてあます時
だまらっしゃい ひとの不幸に つけこんで おためごかしの 根掘り葉掘りは
寝苦しい 一夜が明けて 曇る朝 内なる悪魔 くすぶりて食む
繰り返し 目覚めた床に 残りたる 夢のしずくを 涙かと見る
愛すれど 愛は見えない 恋すれど 恋も見えない 立ちすくむまま
あるはずも ないと思えど あってみれば 唖然とするか 悄然とする
そんなはず ないと思って いはしたが あってしまえば あるということ
とにかくに 受け入れざれば 次の手を 打つことできぬ まさかのさかも
その一瞬 間近に寄れど 悲しみに 歪んだ顔を 正視はできず
力なく 立ちすくむひと 顔色の くすみし中に 濡れたる瞳
どのような 表情をして 言葉など かければよいか しばし戸惑う
失って はじめてわかる 悲しみを わかろうとする 気持ちで測る
どのような しぐさと言葉 迷いつつ ぎこちないまま 近づいていく
このような 時と場合に ふさわしい ひとでありたい あなたのために
裏表 上下左右に 遠近感 平面立体 錯視ピンボケ
鹿に乗る 人は林に 紛れ込み まだらに消えて また現れる
知らぬ間に 登れば下る 階段を 踏み外したら 波乗り気分
老朽の 部品交換 忘れずに 快適生活 とわの喜び
老いたとて 交換部品は ありません 一度限りの からだいたわれ
おいおいに あちこち不調 見舞われて すいとん火遁 雲隠れ術
No matter what a sales person's smile may be,
A smile makes my heart clear,
Like the end of the rainy season.
営業の 笑顔と知れど 頬笑みは梅雨明けのごと 心を晴らす
It was announced that the end of the rainy season came.
The mark of the sunshine filled all parts of my brain.
梅雨明けと 聞けば脳内 照り付ける太陽光の マーク浮かび来
When I stumble,
I try to list up good things
Which have occurred during this year.
つまずけば 今年に起きし よきことのリストアップを してみんとする 
Waking up in the morning
Feeling unexpectedly bad,
I stand still on the edge of the day.
予期せざる 不調に遭いて 覚める朝一日の縁に しばしたたずむ

「天 網」

紆余曲折 風雪凍河 熱気団 激流の中 漕ぎ行く小舟 
馬耳東風 傍目八目 超自然 会者必離の 深謀遠慮 
隔靴掻痒 地団駄踏んで 倒れ込み 氷菓腹痛 激辛の夏
嘲笑い 含み笑い 泣き笑い 失笑爆笑 苦笑哄笑
ぐずぐずと 崩れる鉄の 錆深く 眩暈の渦 幻想の海
一瞬の 一瞬前から 一瞬後 消えて現れ 現れては消ゆ
高速の 移動体とは 知らずして 地面に立つは 人間の子ら
人はみな 風林火山 影よりも 疾く現れて 消え去りてゆく
見る限り 触れる限りの 網目より こぼれ落ちざる しずく玉なす
思わざる けがに動転 血を止めて バンドエイドを 無造作に貼る
よりにより こんな祝いの 直前に 指を傷めて 顔曇らせて
なにごとが あろうと自若 なにくわぬ 顔してにっこり あいさつをする
雨風に 翻弄される 日常は 水遁の術 異界に齟齬す
張りぼての 虎より怖い 顔をして 祭の太鼓 叩きつつ吠ゆ

「良 薬 」

受賞者と 記念写真を 撮るときは 苦虫さえも 甘く微笑む
信じえぬ 同士であれど 慈悲もない 酷暑に遭えば 苦笑いする
笑うのは ただの薬と 笑い出す 笑い上戸の むき出しの歯は
怒り狂う 顔は見えても 感情は 透明ゆえに 見定め難し
背信を 裏返しては 狂信を 眠らせてみて 信頼芽吹く
たまさかに 会ったひととは 会わずもがな 当たり障りのない 言葉を交わす
バテ気味の 体起こして へこみがちの 心引き上げ 喝入れる午後
辟易の 軽佻浮薄 忌避すべき 愚昧の蔓延 冷徹な処置 
おしゃべりは 言葉とこころ 交わし合い 気持ちと体 ほぐす良薬
現実に いかに適合 して生きる 狂わざる針 病み伏さざる灸
猛暑日も 人出は多く ひきこもる タイプの者は 乾きつつ行く
影のごと 道行く者に 幸あれと にぎわう路傍 見えず聞こえず 
そんなにも 出かけたがるの きみたちは 楽しかったと 口々に言う
曇る空 一夜明けての 大変化 昨日の自分 よく生き延びた
現在の 自分の気持ち 只今の 自分の言葉 座標に落とす
現在が すべてとすれば 先端の 一瞬だけが 際立つ光
愚かなる 小さな怒り しずめんと おのれの虚無に 外気吹き込む
自虐から 何も生まれぬ 自信から すこし生まれる 実りへの芽よ
プレフラの 顔を作って 帰ります 仮面の下に 疲れ隠して
ひょっとこの 仮面つければ 我知らず 素顔のわれも ひょっとこ顔に
おたふくの 仮面つければ その下の 顔もおかめに 笑いくずれる
落ちてくる 物体らしく 見える影 轟音もなく 跡形もなし
忍び寄る 不定愁訴の まだら影 光の方へ 導かれゆけ
精神の 筋肉鍛え 心労に 打ち勝つ秘訣 有りや無しやと
人知れず 手毬弾ませ ゆく秋の こころなしにか 影うすく見ゆ 
冷涼と 冴える月影 見上げつつ 明日のわが日は いかにかと問う
艱難を 避けて歩める 道のみに あらずとあれば 転びつつ行く 
目を開き 口を閉ざして 耳澄ませ 手に落つ甘露 舐めとらんとす
快哉を 叫び 万歳 三唱し 拍手喝さい 花吹雪舞う
握手魔の 握力強く 握る手は 握らるる手を 握りつぶすか
これを見て いいつつ壁に 登る子を 目の隅に見て 下の子を抱く
頑固者 罵り合うも 骨肉の 恩讐なければ 立ち去りて已む
漫然と 年経るのみと 思い得で 古き茶碗を 敢然と割る
諦めも 執着もせず 過ぎる秋 師走へ急ぐ ひとの足並み

by nambara14 | 2017-12-19 11:25 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

57577系短詩 


目を開き 口を閉ざして 耳澄ませ 手に落つ甘露 舐めとらんとす


快哉を 叫び 万歳 三唱し 拍手喝さい 花吹雪舞う


握手魔の 握力強く 握る手は 握らるる手を 握りつぶすか


これを見て いいつつ壁に 登る子を 目の隅に見て 下の子を抱く


頑固者 罵り合うも 骨肉の 恩讐なければ 立ち去りて已む


漫然と 年経るのみと 思い得で 古き茶碗を 敢然と割る


諦めも 執着もせず 過ぎる秋 師走へ急ぐ ひとの足並み



by nambara14 | 2017-11-22 23:11 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

さけ


人知れず 手毬弾ませ ゆく秋の こころなしにか 影うすく見ゆ 

冷涼と 冴える月影 見上げつつ 明日のわが日は いかにかと問う

艱難を 避けて歩める 道のみに あらずとあれば 転びつつ行く 

 

by nambara14 | 2017-10-30 09:50 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

健康法


落ちてくる 物体らしく 見える影
轟音もなく 跡形もなし

忍び寄る 不定愁訴の まだら影
光の方へ 導かれゆけ

精神の 筋肉鍛え 心労に
打ち勝つ秘訣 有りや無しやと


by nambara14 | 2017-09-25 15:01 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)