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2012年 07月 30日 ( 1 )



      飴


汗と涙を
コップにためて
煮詰めると
透明の飴になる
嘗めると
七つの味が広がる
苦いのは
父を看取った時
辛いのは
若すぎるお別れ
しょっぱいのは
海で溺れた友
すっぱくて吐き出したのは
未熟な柘榴
甘いのは
傷口の痛みにたえながら口に含んだ角砂糖
この飴は
きっと時が発酵させた思い出
by nambara14 | 2012-07-30 20:10 | 新作詩歌(平成24年) | Comments(0)