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2008年 12月 08日 ( 1 )

ぺんぺん草=詩



     ぺんぺん草


あたまのてっぺんから 一本の線を引く
見えないけれども鋭い線を
その線はどんどん伸びる
線は果てを突き破り
果てしなく進む
つぎの果てにぶつかったときも
突き抜けて進む
果てに向かっているかどうかも
わからなくなるほど遠くへ

足の先からも 一本の線を引く
不可視だけれども強靭な線を
線は地下へ向かってぐんぐん伸びる
果てしなく果てにぶつかり
果てしなく果てを蹴破って
線は進む

年老いた男の
あたまのてっぺんをくすぐるやつがいる
足の爪先を突っつくやつがいる
いたずらはやめなよ!
どうせ見えないやつらだから
どんな旅をしてきたかなんて
わかりやしないし
どこかを一回りしてきたなんて
ほざいたところで
信じる者などいやしない

この小春日和に
縁側でひなたぼっこをしながら
こっくりこっくりする
男の屋根の上で
二本の線が揺れている
ぺんぺん草みたいに



by nambara14 | 2008-12-08 13:29 | 新作詩歌(平成20年発表) | Comments(0)