人気ブログランキング |

渡る世間は鬼ばかり?


     世間を渡ろう    


世間を渡るということは
ゆがむということだ

ねじれたり すねをぶつけたり
血をながしたりしながら
正気を失って進んでいく

ゆったりとした別荘地で
花を眺める余裕もない

見えない天使がささやいた言葉も
喧騒の中で聞き取れなかった

都会の空では星も見えない
またたく光さえ届かない

  *

どんなに暗いぬかるみを歩いていても
ふとかすかな明かりが映ることがある

汗びっしょりの背中に
さわやかな風が吹いてくることもある

異次元のメロディーを聴き取った音楽家の
聖なる合唱が聞こえることもある

地球の上には みょうちくりんな人間ばかりが
ひしめいている

だが どうした具合か 
おいしいお酒や料理も ケイタイやパソコンも
飛行機や人工衛星も みんな人間が生み出したものだ 
  
 *

おたがいの意識の波が伝わっていくとき
どこかにセットされている整流器が働く

人類の遺伝子が
すんなり仕切ってくれるだろうか
透明の巨大な力が発揮されるだろうか

世間を渡ろう
ゆがんでいても ねじれていても みすぼらしくても

世間を渡ろう

by nambara14 | 2007-08-17 20:45 | 新作詩歌(平成19年発表) | Comments(0)