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詩歌「どうしようもないのかな?」



おれが手術をしてまだ入院中に
訪ねてきたおまえが
つれてきた女性
はじめて婚約者だといって
おれに紹介した女性
点滴の装置を片手に
おれはだまって
おまえたちを見ていた

あれから三年近い月日が流れた
その間に
おまえたちは婚姻届を出し
住まいも見つけ
早産の危機も乗り越えて
長男が生まれた
その赤子も
一歳を過ぎ
立って歩けるようになった
おれの腕に抱かれて
笑ったりすることも覚えた

だが
いつのまにきもちが変化していたのだろう?
おまえがあれほど気に入っていた女性
いまはかけがえのない妻であり
母である女性を
愛せなくなったという

どうしたというのだ?

おれはおろおろするだけで
なにもすることができない
男女のきもちは
親でもどうすることもできない
冷めてしまったというのが
真実だとしたら

・・・・・

どうしようのもないのだろうか?






by nambara14 | 2006-01-28 11:45 | 新作詩歌(平成18年発表) | Comments(0)