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平成31年4月30日へ 575系短詩


平成31年4月30日へ


   ―575系短詩―


新学期 どぶより揚げる 鍵ひとつ

動乱は 世界の習い つつじ咲く

Cathédrale Notre-Dame de Paris

遥かなる 我等が貴婦人 立ち直りませ

騙し絵を 歩まする影 燕子花

目に青葉 鎮守の森に 鳥の声

早緑は 濃紺の影 葉の裏に

ポケットを 手探りすれば 古マスク

マフラーを 外してみれば 寒気去る

試みに 歩いてみれば 風ぬくし

行く人の 感じよければ 水ぬるむ

ままならぬ 巷を行けば 零度C

凍えても 恵みの雨と 思いつつ

氷雨とは 違う言葉を さがしつつ

食欲に 任せて食す  ボタン鍋

押さえ込め 人ではないよ インフルエンザ

延々と うねる寒暖 区切りつけ

入試には 没頭するか ぼっとする

乱高下 春への習い グラフ描く

暖房を 強めて食べる アイスクリーム

冷房を 効かして舐める アイスキャンディ

春夏秋冬 アイスクリームは 欠かせない?

カレンダー 日めくりにして あと334枚

心には 燃えろペチカよ 赤々と

雪もよい いつか童話の 主人公

凍てつくも なんのこれしき 間氷期

二月へと 目盛りをつけて なだれ込む

身と心 雹が降っても 離れない

イメージの 貧困招く 厳冬期

寒風を 友と思って 歩き出す

着ぶくれて 心は縮む 雲浮かぶ

あっけらかん マスクの下は 風邪っ引き

床暖房 望むべくなし 身は縮む

風痛い 肌吹き付ける 雪だるま

赤切れを 包む法なし 撫でさする

寒風を 突いてにぎわう この寿司屋

寒ブリを ともに食する ひとあれば

ふぐ刺しに フォーク一刺し 味沁みる

望郷の アンコウ鍋よ 揺れている

心する 無我を乱して ファンヒーター

直観の 寒気に冴えて 寂しがる

晴れ渡る 冷たい青の まぶしさよ

人と成る 前後不覚の 白昼夢

痛覚の やけに尖って さらす顔

マスクして 帽子かぶって 不審物

年明けて 見つかりました 遺失物

初夢を 見ぬまま過ぎぬ 視床下部

忘年を 忘れ得ぬまま 新年会

寒風に 完封されて 閑居する



by nambara14 | 2019-04-29 09:36 | 五七五系短詩 | Comments(0)