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シェークスピア ソネット 32


ソネット 32


         W.シェークスピア


無作法な死がわたしの骨に埃をかぶせて

わたしに十分満ち足りた日が訪れた後 もしあなたが

亡くなったあなたの恋人の貧しくも未熟なこれらの詩行を

たまたま再び読み返すことがあるとしたら 

それらの詩行を後々のすぐれた詩人の詩行と比べてみなさい

わたしの詩行があらゆる詩人によって凌駕されるにしても

より恵まれたひとびとの卓越した筆力によって超越されるわたしの韻文のためでなく

わたしの愛のためにそれらを保存しておいてほしい

おお、つまりわたしの愛の思いだけは残してほしい

わが友の詩才が時と共に上達したのであったら

その愛はより高貴な家柄をもたらし

より装備の整った隊列の中を行進することができただろう

だがかれは亡くなってしまって現今の詩人たちがかれよりすぐれた詩を書いている

わたしはそれらの詩をその巧みな表現スタイルに注目して読むが

かれの詩はと言えば かれのわたしへの愛を感じるために読む



Sonnet XXXII


          W. Shakespeare


If thou survivemy well-contented day,

When that churlDeath my bones with dust shall cover

And shalt byfortune once more re-survey

These poor rudelines of thy deceased lover,

Compare themwith the bett'ring of the time,

And though theybe outstripped by every pen,

Reserve them formy love, not for their rhyme,

Exceeded by theheight of happier men.

O! thenvouchsafe me but this loving thought:

'Had my friend'sMuse grown with this growing age,

A dearer birththan this his love had brought,

To march inranks of better equipage:

But since he died and poets better prove,

Theirs for their style I'll read, his forhis love'.



by nambara14 | 2018-11-28 15:17 | 翻訳詩(シェークスピア) | Comments(0)