シェークスピア ソネット 17


    ソネット 17


             

           W.シェークスピア

            南原充士 訳


将来においてだれがわたしの詩を信じるだろうか?

その詩があなたの至高の美で満たされているとしても。

実際のところこの詩はあなたの人生を隠す墓のようなものに過ぎず

あなたについて書くべきことの半分も表していないことをだれひとり知る者はいないのだが。

もしわたしがあなたの目の美しさについて書き、

そして新しい詩句であなたのあらゆる優美さを表すことができるとしたら

来るべき時代の人々は、「この詩人はうそつきだ。

その天国のような筆致は地上の人間の顔に触れたことがないからだろう」と言うだろう。

時とともに黄ばんだわたしの詩集もまた

嘘つきの老人のように軽蔑されるだろう

そしてあなたの称賛を受けるべき本来の権利も

古臭い歌の間延びした韻律のような詩人の熱狂に過ぎないと言われるだろう。

 だがその時にあなたの子供のいずれかが生きていたなら

 あなたはその子供の中で そしてまたわたしの押韻の中で

蘇ることになるだろう。



     Sonnet XVII


              W.Shakespeare



Who will believe my verse in time to come,

If it were filled with your most high deserts?

Though yet heaven knows it is but as a tomb

Which hides your life, and shows not half your parts.

If I could write the beauty of your eyes,

And in fresh numbers number all your graces,

The age to come would say 'This poet lies;

Such heavenly touches ne'er touched earthly faces.'

So should my papers, yellowed with their age,

Be scorned, like old men of less truth than tongue,

And your true rights be termed a poet's rage

And stretched metre of an antique song:

But were somechild of yours alive that time,

You should live twice, in it, and in my rhyme.



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by nambara14 | 2018-06-08 14:37 | 翻訳詩(シェークスピア) | Comments(0)