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大発見・仮説

ひとつの仮説がひらめいた
あまりにも奇異なので自分でも信じられない
それでも気になるのでメモを書いておいた
きわめて単純な仮説なのだが自分には証明しようもない
思いつきの絵空事に過ぎないのだと言った方がよいだろう
いわば世界は紙芝居みたいなものだという認識なのだが
それがいつまでも頭にこびりついて
歯を磨く時も食事をするときもトイレに行くときも
街を歩いているときも電車に乗っているときも
執拗にこの仮説について考えることを強要されて
堅固な銅像さえうすっぺらなフィルムのように見えてくる
心象はすべてを同じ空間に並べるが
現象はすべてが飛び去って行く
心も体も絶え間なく変化しつつ流れていく
あるのは一瞬の現在だけだ
過去は幻影であり未来は空想だ
凡庸な脳髄では手におえない仮説にとりつかれて
しばらくは安らかな時間を持てそうもない



by nambara14 | 2016-04-01 10:14 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)