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なにかが頭上を飛んでいった
見上げたときはなにも見えなかった
まどろみに戻ると
またなにかが飛んでいく気配がした
見上げるとまたなにも見えなかった
眠気が消えた頃
のろのろと起き上がって伸びをした
なにも見えない空を見上げながら歩いた
突然バランスを失って転んだ
いつまでも転落し続けるような気がした
もはや上も下もわからず
景色は猛烈なスピードで回転し続けた
いつかはどこかに落ち着くだろうと思って
頭をからっぽにしようと努めた
次第に意識がもうろうとしてくるが
転落は終わらないようだ
飛び去るものの音が聞こえたような気がしたが
もうまどろむことも見上げることもできなかった







by nambara14 | 2016-02-11 19:19 | 新作詩歌(平成28年) | Comments(0)