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平成二十七年 57577系短詩


      平成二十七年 57577系短詩

                                 南原充士

花咲いて 歳歳年年 変わりゆく 樹木の下の 人相似たり

人は人 花には花の 命あり 散るを知るとや 咲き誇る今

悲しみの 色は美し 喜びの 花咲く時を 輝かすとや

吹き抜ける 電磁の嵐 追いかけて テレポーテーション 届け未来へ

吹き溜まる 見えないとげに 刺されいて 走り出でれば もんどりを打つ

吉凶に 傾く性向 忌みつつも 揺らぐ大地に さまよいてあり

スリーボール ツーストライク 梅雨空の ボールパークに エール木霊す

ツーアウト 満塁九回裏 逆転の エラー暴投 本塁激突

故障者の リスト満杯 肩肘と 膝と足首 満身創痍

生きるも地獄 死ぬも地獄 生死不明の涯にさまよう

へいサマー へい葉鶏頭 燃え立てば かげろうさえも 惑いよろめく

仮住まい 身を整えて 日々暮らす 路地裏に咲く 花に水やる

湖の 霞棚引く 畔へと 歩みて行けば 心騒がし

歩みつつ 振り向く先に 木立見ゆ 風さわさわと なにを揺さぶる

これは恋 あるいは愛と 定めかね 過ぎ行く時を ただ思い見る

だれにとも 定めぬ祈り どこへとも 決めえぬ願い 心中に秘す

時を超え 空を渡って やってくる かすかなゆらぎ かすかなゆらぎ 

闇よりも 深い閨より 生まれ来る 命の光 波打たせつつ

かなしみを よろこびにかえ くるしみを たのしさにする きのうきょうあす

かるからん おもいにもつも あさあけの ひかりさしくる いまここにいて

なみだにも あせにもちにも まけないで えがおみかわす みらいをいのる

ユリカモメ 飛び交う空を 見上げれば 虹橋渡り 「ゆりかもめ」行く  

海面の 大きなうねり 見下ろせば 幻覚のごと 景色ゆらめく

秋晴れの 海辺をひとり 歩みつつ 声なき声で 小さく叫ぶ 

しばらくは 思いめぐらし 再考し 思い直して 仕上げる仕事

内部へと 向かう視線の 奥底に いずこからとも 光射し来る

ようやっと 姿見えれば 整えて 清めた手にて 送り届ける

タイトロープ 渡る美男の アルルカン 愛って言って 恋って言って  

マニュアルの 陥穽にあり あがきつつ 光の筋を まさぐりいざる

ワンタッチ あとは知りえぬ 行く末は ひえられひえら めすてれめれら



by nambara14 | 2015-12-23 17:38 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)