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なにが起ころうとも


台風が刈り入れ間近の水田をなぎたおし
豪雨が土砂崩れで家屋を倒壊させ河川氾濫で床上浸水を引き起こす
地震や津波の被害の記憶が消えないうちに
火山は噴火して火砕流を押し流し灰を降らせる
竜巻はまたたくまに帯状の地域を壊滅させる
雷はよけきれず霰や雹は容赦なく地面をたたく
工場の爆発で近隣は阿鼻叫喚の地獄となる
世界中の紛争地帯では日々銃撃戦が繰り返され
犠牲者のための棺桶や墓地の用意が間に合わない
難民は見通しも持てずに命からがら見知らぬ土地を逃げ惑う
テレビの画面に映し出される無数の顔の悲しみの表情が
見る者の神経を惑わせ苦しみの棘でさいなむ
なにが起ころうともじっと耐えて
生きている限りはいまここの自分の場所で生き続ける


by nambara14 | 2015-09-16 11:05 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)