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こまごましたこと


夜中に目が覚めた トイレに行った 水を飲んだ
カーテンをすこし開けて外を見ると 空はまだ暗かった 景色が層をなして見えた
また寝るとすぐ眠りに落ちたが しばらくするとまた目が覚めた 目ざまし時計を見て あと二時間あるとたしかめた
うつらうつらしているときに 浅い夢を見るらしいが 目が覚めるとすぐ忘れてしまう
何度も何度も そんなことを繰り返しているうちに 起床時間が近づく
ゴールデン10分とか5分とか言って 最後の睡眠にしがみつく
目覚ましが鳴る前になんとか起きだして 顔を洗う
……そんなことを書き留めても何の意味もないと気付くが 書いてしまったものを消すほどのこともないと思えば そのまま残しておく
自分が生きる毎日は なんとこまごましたことばかりで成り立っているのだろうか
たまには 重大な出来事だってあるだろうと 思い返してみるが 
最近記憶に残っているのは 病気に関わることばかりだ 
意味もなく 入院の記録などは克明に残してあるが なかなか捨てられずにいる
自分のことをこまごまと書き記しているうちに
重大なことも重大でないことも残されていくはずだ
やがてこまごまとしたことを記憶することができなくなって 記録することができなくなるだろう
重大なことだけをちょっとだけ記録できればましな時が来るだろう
そんなことを毎日毎晩繰り返しているうちに
ある日 発作的に 書き残してきたものを すべて捨ててしまった
自分にしては大胆な行為だったが もはやそんなことも記すことをやめてしまった
だが 時たまスポット的に なにやらつぶやくように文字を書いてしまうのは やめられないようだ
自分の性分とでもいうものは 自分でもよくわからないから たまには書き留めたくなるのだろうか?





by nambara14 | 2015-08-11 15:53 | 新作詩歌(平成27年) | Comments(0)