古風

なにげなく聞こえてくるメロディーに聞き入る
こんなに快く体に響いてくる音楽は大傑作に違いない
作曲家の心理がたしかに伝わってくる
アクセントの付け方が絶妙だし
主題は単純だが心に突き刺さる鋭さを持つ
変奏も限りなく意外性に富んでいる
眼をつぶって音楽に没入していると
いつのまにか眠ってしまう
夢の中にも音楽は忍び入ってくる
目覚めても音楽に欠落はなく
フィナーレまで完全な連続性を保つ
その音楽を是非ほかのひとにも聴いてもらいたいと
強引に誘ってCDプレーヤーをかける
じっとそのひとの表情を観察しながら
終わるのが待ちきれない思いで待つ
何度聴いても心が揺さぶられる
「どうだった?」と聞くと
「正統な様式でよく書けてはいるけど
一口で言えば、古風だねえ!」
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by nambara14 | 2014-03-03 12:39 | 新作詩歌(平成26年) | Comments(0)