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霧信号

低音の 苛立ちの 割れ釜の
閉じ込める 海沿いの 窓辺より
もやう景色を 透かし来る かすかな光
曲がりくねった道 蛇の這うあと
姿の見えぬ船の 巨大なブリッジで
レーダーを見つめ 双眼鏡をのぞく 
穏やかな昨日の海上の模様がふと脳裏をよぎる
危険物を満載した船であることなど
ほとんど知る者はない
この閉ざされた海域に何事も起きなければいいと
低音の 落ち着いた 奏鳴に励まされて
日差しがようやく赤みを帯び始める 
by nambara14 | 2013-10-04 14:56 | 新作詩歌(平成25年) | Comments(0)