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目の前で父が刺殺されるのを見ても
少年は成長する

物心つく前に母が駆け落ちしても
少女は成熟する

桜が咲いても鶯が鳴いても
弁当屋の前には長い列ができる

はじらいながら抱擁しても
眠気が切り離す

満月の明るさに
盗人は舌打ちをする

雪の夜を歩き続けて
名もなき者が倒れる


by nambara14 | 2011-12-16 13:30 | 新作詩歌(平成23年) | Comments(0)