溺愛


       溺 愛


やせた裸体に 念入りに下塗りをし 厚く化粧させる 
華美な衣装と アクセサリーを まとわせる
瞳は 惑乱レーザー 肌は 迷彩テラコッタ
声は 天上から 降りてきた ソプラノのアリア
なやましげに くねらせるS状肢体 臨界寸前
秘匿されたアーカイブから 抜き出したフィルム
繰り返しリセットしては 今に追いつこうとする
夜行機の窓へと オーロラがかすかにゆらめく


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by nambara14 | 2011-05-03 14:12 | 新作詩歌(平成23年) | Comments(0)