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撫子



      撫 子


公園から聞こえてくるこどもたちの声
つややかな髪をはねあげて走り回る
ローラーの付いた靴で滑ったりして
タッチしようとする手と逃れようとする腰つき

ゆっくりと傾いていく日差しの下で
子供たちの影も長くなる
遠くから見守っていた親たちが
そろそろ迎えに来る頃だ

この子の頭をなんど撫でてきたことだろう
こんなに大きくなってしまって
もうじきその母と並んでしまいそうだ

すっかり暗くなった家路の先に
ふと子供が見つけた小さな花の名を
母は教えてあげられるだろうか




by nambara14 | 2010-05-30 18:11 | 新作詩歌(平成22年発表) | Comments(0)