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ドッキリカメラ=詩



     ドッキリカメラ


目の大きな女性がわたしを見ている
知らない女性だ

人違いだと思って振り返るが
だれもいない

目がわるいのかと疑うが
視線はたしかにわたしに向けられている   

こんな年頃の女性が
なにを求めているのだろう

年老いて身なりもありきたりのわたしに
とりたてて金も力もなく名もないわたしに

おそらくなにかのテレビ番組で
だれかに微笑みかけろというオーダーを受けたか

一時の気まぐれが
彼女のいたずら心をくすぐったのだろう

空想の中で一分後のシーンを見ると
彼女は消えうせている

現実はと言えば 
彼女が笑い続けている

どうしたらいいのだろう
自分がいまどこにいるのかさえわからなくなる

このまま時間が経っていくのか
どうやってじりじりとした時間をやりすごせるだろう    

ドッキリカメラの看板がもうじき出るはずだ
わたしの心臓は高鳴りいまにも破裂しそうだ



by nambara14 | 2009-02-23 11:46 | 新作詩歌(平成21年発表) | Comments(0)