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春の雨


雨が降っている
春に
傘もささずに
男は歩いている
どこへ?


どこかへ・・・
だが どこなのかは だれも知らない
ただ 歩いている
まるで それが 彼に
大義名分を 与えるかのように


桜は 散ってしまった
そして ほかの花々が咲こうとしている
それから また別の花々が咲き継ぐだろう

あの男は いったい どこへ行ったのだろう?
だれも知らない
ただ 男が歩いていたことだけは 覚えている
まるで 永遠の散歩者であるかのように

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上の詩の原文を参考までに掲載します。なお、韻は踏んでいません。

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 Spring Rain

It's raining ,
In spring,
Without an umbrella,
The man is walking ,
To where?

To somewhere,
But no one knows it,
Just walking,
As if it 'll give him a cause,

Cherry blossoms have gone,
And another flowers will be in bloom,
Then another ones will take over,

Where on earth has he gone ?
No one knows it,
Just remembers he was walking ,
Walking like a permanent stroller




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by nambara14 | 2007-04-28 21:27 | 新作詩歌(平成19年発表) | Comments(1)

花開くGENE


ソメイヨシノから 八重桜、山桜へと
熱狂の春は 移っていった
いま その花びらも 吹き溜まり
あるいは 木々の枝に 止まっている

緑陰の 木漏れ日の かすかなほほ笑み
ほほ笑み返しながら 歩いていくと
幻の春が よみがえってくる
あそこに たむろしていた 群衆の喚声

宇宙の設計図は だれが書いたのか
だれにも 創造も想像もできないほどの 複雑系
幹から枝へ 枝から葉へ つぼみから花へ

見えないところで 確実に実現される計画
じっと観察してみても どこにも契機は 見つからない
つつじの植え込みの前で 一組の遺伝子が 立ち往生する








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by nambara14 | 2007-04-26 15:45 | 新作詩歌(平成19年発表) | Comments(2)

花言葉



赤いチューリップは 愛の告白
スイセンは うぬぼれ
黄色いバラは 嫉妬
スイートピーは お別れ

花にもいろいろあるけれど
樹に咲く花にも 花言葉ってあるのだろうか
白梅、紅梅の 控えめな花びら
雛壇に飾られる 桃の一枝

やがて 桜前線が日本列島を遡る
桜の花言葉は? (知らない) 
万葉 古今 新古今と 桜は歌われつづけてきた

ひとびとは 思い思いに 桜の花を眺め
花言葉は きっと「笑顔」だと連想する 
たとえ 心ではさめざめと泣いていても



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by nambara14 | 2007-04-09 13:28 | 新作詩歌(平成19年発表) | Comments(0)