カテゴリ:五七五七七系短詩( 349 )

57577系短詩 猛暑日


猛暑日も 人出は多く ひきこもる タイプの者は 乾きつつ行く


影のごと 道行く者に 幸あれと にぎわう路傍 見えず聞こえず 


そんなにも 出かけたがるの きみたちは 楽しかったと 口々に言う


曇る空 一夜明けての 大変化 昨日の自分 よく生き延びた


現在の 自分の気持ち 只今の 自分の言葉 座標に落とす


現在が すべてとすれば 先端の 一瞬だけが 際立つ光


愚かなる 小さな怒り しずめんと おのれの虚無に 外気吹き込む


自虐から 何も生まれぬ 自信から すこし生まれる 実りへの芽よ


プレフラの 顔を作って 帰ります 仮面の下に 疲れ隠して


ひょっとこの 仮面つければ 我知らず 素顔のわれも ひょっとこ顔に


おたふくの 仮面つければ その下の 顔もおかめに 笑いくずれる


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by nambara14 | 2017-08-11 12:09 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

    

      57577系 (平成291月~7)


                         南原充士


流れゆく 水に紛れて 泳ぐもの 揺らめく影は 消しきれず浮く

幻影と 思いて撃てば 血を流し 倒れる際に 首絞めんとす

復讐の 連鎖止まらず 銃弾の 嵐の中を 逃げ惑う民

憎しみは 憎しみを生み 悲しみは 底なし沼に 広がりていく

汲々と 過ごす日々なり すさんでは 万朶の花も まぼろしと消ゆ

泣きながら 生きてきたんだ 仮面付け 薄暮に紛れ 花陰に消ゆ

なさけない 弱き己に おののいて 引きこもりても 日は過ぎてゆく

割り切れぬ 日に日を継いで 過ぎ来れば 割りなきわれも わなわなと泣く

あと一歩前に進めという声に押されるように半歩踏み出す

半身を 置いて踏み出す 蜃気楼 凍れるままに 火炎放射器

半身を 求めるごとく 洞穴を 濡れつつ迷う すってんころりん

半信の 惑うばかりの 過ぎ越しも 半疑のこころ わずかに超えて  

試みに 飲み干してみる ブラインド 喉に広がり 脳幹を突く

勧められ 軽く手にして 口にして 買わずに帰れぬ 窮地に落ちる

ともかくも 飲めば浮かれて 軽口も おのずから出る ほろ酔い加減

ちぇっと言う あとは語らず もくもくと 柳葉の下 歩みゆくのみ

しゃらくせえ 首を回して 見栄を切る たったひとりで もてあます時

だまらっしゃい ひとの不幸に つけこんで おためごかしの 根掘り葉掘りは

寝苦しい 一夜が明けて 曇る朝 内なる悪魔 くすぶりて食む

繰り返し 目覚めた床に 残りたる 夢のしずくを 涙かと見る

愛すれど 愛は見えない 恋すれど 恋も見えない 立ちすくむまま

あるはずも ないと思えど あってみれば 唖然とするか 悄然とする

そんなはず ないと思って いはしたが あってしまえば あるということ

とにかくに 受け入れざれば 次の手を 打つことできぬ まさかのさかも

その一瞬 間近に寄れど 悲しみに 歪んだ顔を 正視はできず

力なく 立ちすくむひと 顔色の くすみし中に 濡れたる瞳

どのような 表情をして 言葉など かければよいか しばし戸惑う

失って はじめてわかる 悲しみを わかろうとする 気持ちで測る

どのような しぐさと言葉 迷いつつ ぎこちないまま 近づいていく

このような 時と場合に ふさわしい ひとでありたい あなたのために

裏表 上下左右に 遠近感 平面立体 錯視ピンボケ

鹿に乗る 人は林に 紛れ込み まだらに消えて また現れる

知らぬ間に 登れば下る 階段を 踏み外したら 波乗り気分

老朽の 部品交換 忘れずに 快適生活 とわの喜び

老いたとて 交換部品は ありません 一度限りの からだいたわれ

おいおいに あちこち不調 見舞われて すいとん火遁 雲隠れ術

No matter what a sales person's smile may be,
A smile makes my heart clear,
Like the end of the rainy season.
営業の 笑顔と知れど 頬笑みは
梅雨明けのごと 心を晴らす

It was announced that the end of the rainy season came.
The mark of the sunshine filled all parts of my brain.
梅雨明けと 聞けば脳内 照り付ける
太陽光の マーク浮かび来

When I stumble,
I try to list up good things
Which have occurred during this year.
つまずけば 今年に起きし よきことの
リストアップを してみんとする 

Waking up in the morning
Feeling unexpectedly bad,
I stand still on the edge of the day.
予期せざる 不調に遭いて 覚める朝
一日の縁に しばしたたずむ

「天 網」

紆余曲折 風雪凍河 熱気団 激流の中 漕ぎ行く小舟 

馬耳東風 傍目八目 超自然 会者必離の 深謀遠慮 

隔靴掻痒 地団駄踏んで 倒れ込み 氷菓腹痛 激辛の夏

嘲笑い 含み笑い 泣き笑い 失笑爆笑 苦笑哄笑

ぐずぐずと 崩れる鉄の 錆深く 眩暈の渦 幻想の海

一瞬の 一瞬前から 一瞬後 消えて現れ 現れては消ゆ

高速の 移動体とは 知らずして 地面に立つは 人間の子ら

人はみな 風林火山 影よりも 疾く現れて 消え去りてゆく

見る限り 触れる限りの 網目より こぼれ落ちざる しずく玉なす
 
思わざる けがに動転 血を止めて バンドエイドを 無造作に貼る

よりにより こんな祝いの 直前に 指を傷めて 顔曇らせて

なにごとが あろうと自若 なにくわぬ 顔してにっこり あいさつをする

雨風に 翻弄される 日常は 水遁の術 異界に齟齬す

張りぼての 虎より怖い 顔をして 祭の太鼓 叩きつつ吠ゆ

「良 薬

受賞者と 記念写真を 撮るときは 苦虫さえも 甘く微笑む

信じえぬ 同士であれど 慈悲もない 酷暑に遭えば 苦笑いする

笑うのは ただの薬と 笑い出す 笑い上戸の むき出しの歯は

怒り狂う 顔は見えても 感情は 透明ゆえに 見定め難し

背信を 裏返しては 狂信を 眠らせてみて 信頼芽吹く

たまさかに 会ったひととは 会わずもがな 当たり障りのない 言葉を交わす

バテ気味の 体起こして へこみがちの 心引き上げ 喝入れる午後

辟易の 軽佻浮薄 忌避すべき 愚昧の蔓延 冷徹な処置 
  
おしゃべりは 言葉とこころ 交わし合い 気持ちと体 ほぐす良薬

現実に いかに適合 して生きる 狂わざる針 病み伏さざる灸


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by nambara14 | 2017-07-29 21:14 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

薔薇

雨上がり 坂を登れば 高台に 広がる薔薇の 花咲き競う

ここからは 港が見える 丘にいて 赤黄ピンクの 薔薇園巡る

山下の ここにも薔薇が 咲き誇る 老若男女 自撮りのチャンス


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by nambara14 | 2017-05-28 11:13 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

推敲

こうやって ああやってみて やりなおし
ひっくりかえして いれかえてボツ 

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by nambara14 | 2017-05-23 18:53 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

突発


名も知らず いわれも知らず 突発の
出会いとなれば 一発殴る




 

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by nambara14 | 2017-05-23 13:33 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

ヒット

凡打して 倒れるよりは デッドボール 当たるも八卦 当たらぬも八卦

初夏に 堕落を誘う 妖気あり 犬も歩けば 棒に当たる

これこそは われの定めと 思いつつ ヒットソングを 繰り返し聴く

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by nambara14 | 2017-05-11 13:25 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

一夜明けて

寝苦しい 一夜が明けて 曇る朝 内なる悪魔 くすぶりて食む

繰り返し 目覚めた床に 残りたる 夢のしずくを 涙かと見る

愛すれど 愛は見えない 恋すれど 恋も見えない 立ちすくむまま

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by nambara14 | 2017-04-28 10:34 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

まさか

あるはずも ないと思えど あってみれば 唖然とするか 悄然とする

そんなはず ないと思って いはしたが あってしまえば あるということ

とにかくに 受け入れざれば 次の手を 打つことできぬ まさかのさかも

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by nambara14 | 2017-04-27 21:37 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

なぐさめ

その一瞬 間近に寄れど 悲しみに 歪んだ顔を 正視はできず

力なく 立ちすくむひと 顔色の くすみし中に 濡れたる瞳

どのような 表情をして 言葉など かければよいか しばし戸惑う



 

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by nambara14 | 2017-04-26 10:13 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

あるひとに

失って はじめてわかる 悲しみを わかろうとする 気持ちで測る

どのような しぐさと言葉 迷いつつ ぎこちないまま 近づいていく

このような 時と場合に ふさわしい ひとでありたい あなたのために


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by nambara14 | 2017-04-25 16:19 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)