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{ きままな詩歌の森 }へようこそ!        

「現代性」にこだわった、詩の世界を、お楽しみください!
 






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# by nambara14 | 2017-12-31 23:59 | プロフィール | Comments(0)

A


   A


あ と思ったとき

あ という字のかたちが頭に浮かび

あ という口のかたちになり

あ という声が生まれる


ひとつの文字が

別の文字とつながって

あらたな音が生まれ

あらたな意味が生まれる


安心してはいけない

冠詞のない言語は

単数と複数の区別をしない

定冠詞も定着しづらい


A えーとですねえ

AH ああそういえば

Aは AIUEOに出会うと 

AN に化けたりして


a 小さくなったり

and つなげたり

ask 問いかけたり

answer 答えたり


A a あ

A と思ったとき

えー という口のかたちになり

えー という声が生まれる


A そうだ

a 違った

あ おわりだ

The End


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# by nambara14 | 2017-03-24 16:16 | 新作詩歌(平成29年) | Comments(0)

K

  

  K


軽薄にも告ってしまった

決して嘘ではなかったが

計算づくというのではなかった

軽蔑のまなざしは痛かった


蹴躓いた手始めに

毛嫌いされることもあれこれやった

警察にも呼び出されて

刑務所にも厄介になった


欠点だらけでも

けっぱって生きていかなきゃならないから

権柄づくでも

経済はやりくりしてきた


結論はどうせ出ないから

経過措置を繰り返して

警告も無視して

閨房でもしくじってばかりいる


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# by nambara14 | 2017-03-14 20:29 | 新作詩歌(平成29年) | Comments(0)

Y

  Y


ワイオミング州を舞台にした西部劇

猥褻なシーンだけ覚えているが

歪曲の多いストーリーの中では

ワイフさえナイフを持って襲ってきそうだ


わいはなにもしとらへんで

ワイキキのビーチで寝ころんでいただけ

賄賂をもらって高跳びはしたが

ワイズマンには程遠い


沸いてきたヤカンの湯のように

わいわい賑やかな騒ぎの中で

矮小化される犯罪の事実を

ワインの泡に溶け込ます


ワイド画面で見ているうちに

ワイルドな本能が目覚めて

ワイヤーを張り巡らせ

Y字パチンコを撃ちまくる


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# by nambara14 | 2017-03-11 10:44 | 新作詩歌(平成29年) | Comments(0)

T


T


カーナビの言うとおり走ったら袋小路
引き返そうと思ったら衝突
救急車で運ばれてT字帯
庭先には丁子の木
丁寧に扱われても痛い

それでも歩けと言われて歩けばT字路
丁々発止を避けて手早く曲がる
足元がふらついて転倒
丁半の目もめまぐるしく
迷い込んだ一丁目無番地


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# by nambara14 | 2017-03-09 11:29 | 新作詩歌(平成29年) | Comments(0)

最近の詩集評(11)

松尾真由美詩集『花章ーディヴェルティメント』。森美千代の写真とのコラボ。花を限りなく緻密に観察して具体的な描写をしながらしかも擬人法的な感情の機微がさまざまに語られる。そして花の喜びと悲しみが音や色や言葉を通して抽象芸術に昇華される。徹底して新たな表現を追求する姿勢に圧倒される。

鈴木正樹詩集『壊れる感じ』。男と女の関係が力みのない言葉でさまざまに語られる。性を真正面から見て研究生が写生をするような視点から書かれた詩は意外と少ない。ユーモアも悲哀も喜びもあきらめもたくまずして詩を魅力的にしている。短歌の情感と相まってすんなり読者の心に入って来る詩篇である。

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# by nambara14 | 2017-03-06 19:35 | 詩集・詩誌評等 | Comments(0)


[南原充士(なんばら・じゅうし)の文学活動]


                  平成292017)年3月現在


1.略歴


昭和24(1949)年茨城県生まれ、昭和47年東京大学法学部卒。日本詩人クラブ会員。


2.詩関係


①既刊詩集

『散歩道』『レクイエム』『エスの海』(以上、私家版)

『個体から類へ涙液をにじませるfocusのずらし方・ほか』(近代文芸社刊)

『笑顔の法則』(思潮社刊)

『花開くGENE』『タイムマシン幻想』『インサイド・アウト』『ゴシップ・フェンス』

『にげかすもきど』『永遠の散歩者 A Permanent Stroller』(以上、洪水企画刊)

『思い出せない日の翌日』(水仁舎刊)

②主な発表詩誌

   詩誌「space」「repure」「詩素」


3.小説関係


電子書籍:『転生』(BCCKS

②電子書籍:『エメラルドの海』『恋は影法師』『メコンの虹』『白い幻想』(以上Amazon


4.Amazon著者ページ「南原充士」で著書紹介


  https://www.amazon.co.jp/-/e/B00UBG2BMI


5.ブログ

①『きままな詩歌の森』(exciteブログ) http://nambara14.exblog.jp/

②『越落の園』(yahooブログ)  http://blogs.yahoo.co.jp/nambara27/


6.SNS


①ツィッター

Facebook

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いずれもHNは、南原充士(Nambara_Jushi


7.英詩関係

①『永遠の散歩者 A Permanent Stroller』(英和対訳詩集)

②「ディラン・トマス小詩集」(16篇を和訳してブログ「きままな詩歌の森」に掲載)


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# by nambara14 | 2017-03-01 18:37 | プロフィール | Comments(0)

半歩

あと一歩前に進めという声に押されるように半歩踏み出す


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# by nambara14 | 2017-02-09 13:29 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

邂逅

坂上まで 雪に埋もれて 開講日

海光の きらめく刺繍 見える部屋

どこまでも 邂逅あれば 歩みゆく






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# by nambara14 | 2017-02-09 10:26 | 五七五系短詩 | Comments(0)

逃避行

切り裂かれたのは体だけではなかった
神経線がズタズタに切り裂かれて
いまでも夢の中の苦痛にうなされる

おなじような傷を負っても
斃れたものも生き延びたものもいる
自分にはどのような道が待っているのだろう

しばらく遠くまで見通せる日々が続いて
光の中を歩いていけるような気がしていた
しぶとい追手の手を逃れることができたのではないかと

ふと視界の片隅に黒い影がよぎった
それが近づいてくるのかどうかはたしかではないが
招かざるものからは早逃げするに限るだろうと思った

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# by nambara14 | 2017-02-08 10:57 | 新作詩歌(平成29年) | Comments(0)