「ほっ」と。キャンペーン

f0037553_12533634.jpg



{ きままな詩歌の森 }へようこそ!        

「現代性」にこだわった、詩の世界を、お楽しみください!
 






f0037553_9273291.jpg

f0037553_103622.jpg
f0037553_103321.jpg

f0037553_16255258.jpg
f0037553_2012375.jpg

f0037553_1935114.jpg

f0037553_2136082.jpg
f0037553_2142791.jpg

[PR]
# by nambara14 | 2017-12-31 23:59 | プロフィール | Comments(0)

半歩

あと一歩前に進めという声に押されるように半歩踏み出す


[PR]
# by nambara14 | 2017-02-09 13:29 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

邂逅

坂上まで 雪に埋もれて 開講日

海光の きらめく刺繍 見える部屋

どこまでも 邂逅あれば 歩みゆく






[PR]
# by nambara14 | 2017-02-09 10:26 | 五七五系短詩 | Comments(0)

逃避行

切り裂かれたのは体だけではなかった
神経線がズタズタに切り裂かれて
いまでも夢の中の苦痛にうなされる

おなじような傷を負っても
斃れたものも生き延びたものもいる
自分にはどのような道が待っているのだろう

しばらく遠くまで見通せる日々が続いて
光の中を歩いていけるような気がしていた
しぶとい追手の手を逃れることができたのではないかと

ふと視界の片隅に黒い影がよぎった
それが近づいてくるのかどうかはたしかではないが
招かざるものからは早逃げするに限るだろうと思った

[PR]
# by nambara14 | 2017-02-08 10:57 | 新作詩歌(平成29年) | Comments(0)

断捨離

  

   断捨離 


  

みんな捨ててしまえ
テレビもプレーヤーもパソコンも
本もCDもDVDも
カバンも携帯も財布もすべてを捨ててしまったあとに
拾い上げるものは
バナナとパンとミルクだ
空腹を満たしたあと拾い上げるものは
ズボンとシャツと靴だ 

次に見つけなければならないものは
トイレだ
流すのが専門だ
レバーを引けば
勢いよく流れていく
固体に紛れて
ふわふわした泡のようなものが流れていく
トイレを出て
すぐに気がつく
あれは心だったのではないかと
確かめようはないが
なんだか気持ちが乗らなくなった
いったんすべてを捨てたのなら
いさぎよく捨ててしまえ
実体のないものなど
拾いようがないではないか
いのちを捨てるのじゃあるまいし
みんな捨ててしまえ
金も恋も名前も捨てて
はだかの自分だけで歩いて行け


[PR]
# by nambara14 | 2017-02-03 14:45 | 新作詩歌(平成29年) | Comments(0)

半信

半身を 置いて踏み出す 蜃気楼 凍れるままに 火炎放射器

半身を 求めるごとく 洞穴を 濡れつつ迷う すってんころりん

半信の 惑うばかりの 過ぎ越しも 半疑のこころ わずかに超えて   

[PR]
# by nambara14 | 2017-01-19 19:50 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)

氷河期

 凍り付く われは半裸の 原始人

All over frozen,
I am a semi-naked
Primitive man.

 解凍機 くぐれどなおも 氷点下

Going through
A defrosting machine,
It is still frozen.

 安らかな 眠りに就けよ 氷河人

Good night,
Get a sound sleep,
Glacier man!


[PR]
# by nambara14 | 2017-01-19 19:09 | 五七五系短詩 | Comments(0)

そっと滑り出したそりがいつのまにか
コントロールできないスピードで滑り始めた
視界は狭まり周りはぐるぐると回転する
思わず目をつぶるが冷たい風を切る感覚からは逃れられない

そういえばいつかもこんな感じがしたことがあった
あのときは海の中でいくらもがいても浮き上がれなかった
息ができなくてもうだめだと思ったときに
ふいにだれかの太い腕がからだを海面の上に引き上げてくれた

ベッドに横たわって全身麻酔の注射を打たれて
はっと気が付いた時には何時間も経っていた
体には深くメスが入ったはずだが何の記憶もなく
傷口の激痛だけが容赦なく襲ってくるのだった

一瞬の後のことはわからないが恐怖のあまり
意識が遠くなったり心身がばらばらになるような感じがする
こんなときにフラッシュバックするのは苦しい時のことだけなのか
ふわふわとした雲のじゅうたんを歩くような瞬間へ飛べないのか



[PR]
# by nambara14 | 2017-01-18 10:28 | 新作詩歌(平成29年) | Comments(0)

未刊詩集のご紹介



  いままでいろいろな詩を書いてきましたが、さまざまな事情で詩集として発行することなく自分の手元で眠っている詩篇がいくつかあります。

 それらの詩篇の中には、すでにどこかに発表したけれども詩集としては出版していないものと
まったくどこにも発表したことのないものとがあります。

 未発表の詩篇もできればいずれどこかに発表したいと思っていますが、とりあえず、この場にいくつかを載せてみたいと思いつきました。

 それらの未刊の詩集(小詩集と言ったほうがいいかもしれないぐらい小規模なものが多いです。)には、

 20代から30代にかけて書いた、

 小詩集『はつ恋』
 小詩集『なぜかぼくはやさしくなる』
 小詩集『駅の階段』
 小詩集『しずかな夜』
 小詩集『21世紀のわくわく星』

 と、

 50代, 60代に書いた、

 詩集『アシメトリー』(仮題)(抒情的な詩篇)
 詩集『忘却の川』(仮題)(抒情的な詩篇)
 詩集『プラセボ組曲(仮題)』(叙事的な詩篇)、
 詩集『さびしがりやのロリポップ(仮題)』(抒情的な詩篇)
 詩集『レジリエンス(仮題)』(さまざまな手法を試みる詩篇)
  があります。

  さらに、

 詩集『滅相(仮題)』(言葉遊び、ユーモラスな詩篇)
 詩集『歌声(仮題)』(暗喩を意識した詩篇)
 詩集『伝言(仮題)』(子供向けの詩篇)
 詩集『追憶(仮題)』(記憶や時間にこだわった詩篇、物理学的な「時間論」連作を含む)
  ほか

  にも取り掛かっています。

 上記のうち、詩集『レジリエンス』は、出版を予定しています。

 振り返れば、いろいろなタイプの詩を書いてきたような気もしますが、実際は、自分が思うほど違っていないのかもしれませんね?

 年齢は高くなっても、「いかに若々しい感受性を維持できるか?」 なかなか難しいとは思いますが、自分なり工夫をしていきたいと考えていますのでよろしくお願いします!

  
                                        平成28(2016)年12月 


                                                     南原充士


[PR]
# by nambara14 | 2016-12-29 22:47 | 未刊詩集 | Comments(0)

  

   『  南原充士 平成28年(2016) 57577系短詩 』



便り無い ひとらがいれば 気をもんで くたくたにする 手拭きのごとく
新春の 青空仰ぎ 行く我に 鳥の声さえ 聞こえるものを
幼年を 連れて詣でる 若い親 まぶしく照らす なんの光か

見るものも 聞くものもある この世界 舐めて触って 嗅いで戸惑う
おそらくは すべてはすでに 存在し あるいは隠れ 現れる相
想像は 無限の彼方 創造は ごく近辺で 発見される

ご破算で 身辺すべて ちゃらにして 新たな日々を はじめてみたい
身を隠し 逃れ逃れて 行く先に かすかに見える 家々の灯よ
金もなく 力もなくて 老いたれば 幻と見る わが新天地

おびえつつ 生まれ育った この世界 敵か味方か 見極めかねて
だれひとり 信じることも できずして 生き延びていく 風の冷たさ
愛されず 好かれもせずに ひとりずつ たがいの虚を 見つめて生きる

すれ違う 老骨同士 吠えもせず 視線そらして もくもく歩む
降り注ぐ 日差しを受けて 梅匂う 鳥鳴き風は うたた吹き過ぐ  
音もなく 若い女の かたわらを 抜けんとすれば 小犬吠え来る

痛む腰 さすりて通う 病院の 待合室は 今日も混み合う
気が付けば 父の命日 思い出は 鮮やか過ぎて 悼む間もなし
身を捨てて 浮かぶ瀬もある 世を捨てて 生きる目もある 死に急ぐなかれ 

春めいて 心の春も 訪れる つもりになって 仮面を外す
先刻の 叫びはなにか 唐突に 少し遅れて 泣き声となる
春の雨 濡れて行こうか 背を伸ばし 酸いも甘いも 噛み分けかねて 

靄霞 払うがごとく 風吹けば 晴れたる空に 花影映えむ

りんりんと ベルの鳴るたび 胸騒ぐ 手の届かない 身のうちの鐘
磨滅する 感性ありて どんよりと 曇れる春に 紛れて歩む
逆立つは 毛髪のみか 神経の めぐる細部に アルカリの粒

朝明けを 見つめていれば おのずから 力湧き出で こぶしを握る
昨日の 自分はだれか 一夜明け 鏡を見れば にこやかに笑む
歩み出す 世間は広く 輝いて 一足ごとに 自信いや増す

花は咲く ひとときの夢 花は散る 人と木の結 休むことなし
満開は 数日先か 入学の 子供らの顔 輝きに満つ
わが日々は 100% 風まかせ わずらいあれば 慰めもあり
故郷の 桜の花の 色形 目には見えねど 心に映る
花の下 集うひとらは 酔いしれて 幻影のごと ともに消えゆく
花影に 人影あまた 重なりて 飲めば宴は 終わりなき宵

花見って なにがいいのと 問うひとに 心騒ぐを 知らぬかと問う
花咲いて 花散るまでの 時の道 思い重ねて 人が過ぎ行く
花吹雪 悲喜こもごもに 立ちくらみ 崩れ落ちては 立ち直る今 

故郷の同窓会は欠席す幾星霜の帰趨は知らず
ウイルス性胃腸炎とて外出の予定キャンセル暦にバッテン
復活のしるし訪れ一口のりんごかじりて金色の笑み

いつまでも どこまでも行く 旅にあれば ここらでしばし 道草を食う
嵐過ぎ 地震津波を 越え来れば 晴れたる空にも 遠雷聞こゆ
ふてくされ ねころぶ野辺に 吹く風よ 人のこころを なだめすかせよ

頑なに 真実の谷 落ち続け 虚偽の底へと リバウンドす
甘言も 追従もなく 直言す なんのためかと 問われて窮す
わけもなく 惹かれるものは なんだろう 問いつつ野辺に 花の香を嗅ぐ

休み明け 混み合う電車 押し押され 遅れが出れば やきもきしちゃう
風邪薬 飲む人いれば 飲まぬ人 ピンポンすれば ウイルス強し
今日からは 仕切り直しと 思いしが 捨て去るものに しがみつかれて

詐欺盗み 猥褻殺生 侵略者 騒乱戦闘 皆殺し
火事おやじ 地震カミナリ 放射能 津波台風 天変地異 
飢餓地獄 断水枯渇 伝染病 凶作狂乱 打つ手なし

遠からず また近からず 子供らに 気づかれぬよう 校庭を見る

おいしいよ かつおのたたき しょうが付き 明日の日はない 酒を飲もうか
This bonito with ginger is very delicious ,
Let' s drink sake this evening,
Because I 'm not sure if tomorrow will come .
  

蝉しぐれ 濡らす雷雨に 消されつつ 電話の音に 胸騒ぐ時

時迫り 覚悟はしても しきれずに 炎天の下 独りさまよう

いつか来る 時を延ばせと 祈りつつ おろおろすれば 夏は盛りぬ

雷の とどろく時に 息絶えし 縁者の夏は 燃えつきて去る

蝉しぐれ 木々の枝より 響くとき ひとつの影が 天へと昇る

悲しみに 思い至れば 影深く 言葉もなくて わが手に取る手

  義父、仲島賢一、平成28年8月20日、逝去。享年89歳。

ギラギラと 眼開いて 刺し抜いて 仕留めた肉の 滴る生血

血に濡れた 手を洗えども ぬぐいえぬ 罪の赤錆 鎧は朽ちて

切り取りし 首をさらせば 竜巻の 亡者の群れに 拉致され果てぬ

意味もなく 無意味を辞書で 引いてみる 無暗に増える 語彙の無謀よ

長雨の 日々に鬱屈 びしょぬれの 下着のままで どぶねずみ食う

激辛の 麺をすすれば 涙洟 こする手のひら くしゃみに足りず

デラシネの 子は追われつつ 彷徨いて 孫を捨てては 草の実を蒔く

浮雲の 行方は知らず 瞑目の 曼荼羅弾け ヒアシンス咲く

屠場より 漏れる断末 鉈のごと 断ち切る首は 武骨に跳ねる

ルーペにて 辞書を見る目の かすみいて 遠くを見れば 飛び巡る蝶

流れ落つ 水の冷たさ 花影の 背筋を過ぎる 秋風の音

泥酔の 今朝の目覚めは 雨の後 塵埃流し 晴れ渡る空

亡き義父の 四十九日と 亡き義母の 十三回忌 彼岸花咲く

九十と 六十前後 三十と 十歳ぐらい なに思いしか

傍らの 墓地より見れば 太陽光発電用地 崩れ落つ見ゆ

麻酔せる 唇噛んで 血まみれの 指先拭い 唾を吐き出す

冷涼の 乾ける土地を 彷徨いて 切れつつ今日も 影薄れゆく

霊魂の 粗朶燃やしつつ 肉薔薇の 粗相鞭打つ 暗渠の餓鬼よ 

しくじりの 地軸傾き 回転し 重力吸盤 蹴り上がり浮く

自分より高齢者でも大統領まだまだやれる気がしてきたよ

TRの発音むずかしちゃんぽんの味なつかしいこれは号外

驚天も 動地も鬼も 畜生も まさかの坂を 転がり落ちるさ


 


[PR]
# by nambara14 | 2016-12-29 17:03 | 五七五七七系短詩 | Comments(0)