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きままな詩歌の森へようこそ!

{ きままな詩歌の森 }へようこそ!       

 「現代性」にこだわった、詩の世界を、お楽しみください!
 








# by nambara14 | 2012-12-31 13:56 | プロフィール | Trackback | Comments(1)
ブログ紹介
                 

                           《 お知らせ 》


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平成24年4月1日付けで、新詩集「ゴシップ・フェンス」(洪水企画)を刊行しましたのでよろしくお願いします。 

お問い合わせは、「洪水企画」 の池田康氏、または、直接、小生(南原充士)までお気軽にどうぞ!


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      [  ブログ紹介 ] 

  
   ここはもっぱら、出来立ての詩歌を載せて、熟成させる場と考えています。ここに載せた詩歌を手直しして、詩誌に発表したいと考えています。

  また、これまでに出した詩集からいくつかの詩篇を載せておりますので、わたしのこれまでの詩の変遷をたどっていただければ幸いに存じます。


1.詩作品

 平成18年から平成24年までの詩作品を、発表年毎に掲載しています。

2.詩集

 (1) 既刊詩集から若干の詩篇を抜粋しております。

 (2) 未刊詩集から若干の詩篇を抜粋しております。

3.短詩

 (1)575型短詩(=俳句・川柳系)を載せております。

 (2)57577型短詩(=短歌・狂歌系)を載せております。

4.「価値観の研究第一部及び第二部」

  哲学的な論考です。

 以上の内容を、「カテゴリ」 別に分類しておりますので、ご興味のある「カテゴリ」をクリックのうえ、ご覧くださいますようお願いいたします。


  このほか、エッセイを中心とした、ブログ
   
「南原充士の『越落の園』」


  もあるので、そちらもよろしくお願いいたします。

 
           平成24年(2012年)5月

                                       南原 充士 (なんばら・じゅうし)




# by nambara14 | 2012-12-30 10:32 | プロフィール | Trackback | Comments(0)
一難去ってまた一難


     一難去ってまた一難


プラットフォームでバランスを崩した
思わず手近なものに取りすがると
反動で大きななにかが転落した
急ブレーキだけが聞こえた

改札口を出ようとしたとき
機械が故障して脚をしたたか打った
歩いて帰ろうとしたが痛みが強まった
道端で休んでいると雨が降り出した

いざるように飛び込んだコンビニで
ビニール傘を買いお茶を飲んだ
覆面をした男がレジを襲い
店内はホールドアップされた

警察が来る前に男は逃走し
嵐のような表へ出ると道路は水浸し
傘は役に立たずびしょぬれの衣服は
からだに張りつき寒さでふるえた

家に着くと引き出しが開いていて
小物や書類が散らばっている
金目のものは盗まれている
命がなくなる前に風呂に入ろう

# by nambara14 | 2012-05-23 19:00 | 新作詩歌(平成24年) | Trackback | Comments(0)
すれ違い


     すれ違い


おだやかな表情で横断歩道に立つひと
子供たちが登校する時間帯には
きびきびと緑の旗を振る
大人にもあいさつを忘れない

その心の形は球に近いだろう
色つやもよくみずみずしく
スポンジのように弾むだろう
いっぱいの空気で深呼吸するだろう

帰り道なにかパンフレットのようなものを示して
道行くひとびとに懸命に語りかけている
迷惑そうに避けていくのを意に介せずに
目を輝かせジェスチャーを交えて訴えている

そのあと老人会に顔を出した後
夜には働く母親たちとのお話会がある
一日を別の組み立てで過ごすひとびとは
なにひとつ知らないまま今日を終える



# by nambara14 | 2012-05-22 22:40 | 新作詩歌(平成24年) | Trackback | Comments(0)
にわか雨


    にわか雨


はじめは晴れ渡っていた
やがてすこし雲が出てきた

まぶしい緑とほどよい風
小鳥のさえずり 蝶の舞い

雨粒が落ち始めても
すぐにやむだろうと

シャツ一枚で歩き続ける
そのうち雷が鳴り

雨脚が強くなる
そんなはずはない

だれもそんなことを言わなかった
疑う気持ちにはなれなかった

一面の草原 身を隠す木も
簡易トイレさえも見当たらない

全身に豪雨を浴びて
冷え切った体が震える

走って帰ろう
そろそろ雨も上がるだろう

見上げても視界は閉ざされ
寒さは突き刺す痛みに変る

こんなはずではなかった
文明が発達した時代に

こんな末路を迎えることがあったら
みんな訴えてやるからな

# by nambara14 | 2012-05-18 19:51 | 新作詩歌(平成24年) | Trackback | Comments(0)
抜け殻


     抜け殻


口臭を消すために口をふさぎ
腋臭を消すために腋を削った

汗を抑えるために毛を抜いた
栄養補給は点滴にした

部屋中に香料をしみこませ
強烈な換気扇を据え付けた

シャワーをひっきりなしに浴びて
こまめに着替えた

やがて肌は透き通り内臓は退化した
脳細胞も激減し眠りこけるかと思うと

突然起きだして騒ぎまくった
意識は薄らいだが満足度は高まった

孤立は深まり
だれひとり消息を知る者はなかった

老朽化した家屋が取り壊されたとき
無色無臭の抜け殻のようなものが発見された

# by nambara14 | 2012-05-17 15:32 | 新作詩歌(平成24年) | Trackback | Comments(0)
究極の味


     究極の味


この野生のヤギの肉はくさいのでヨモギを添えますか
―とんでもない そのままで出してください

このホヤは格別の苦味がするので
わさびか生姜をたっぷり付けますか
―いやいやどうか手を加えないでください

この馴れずしはサバの腐敗臭がきついので
鼻をつまんでご賞味ください
―いいえそこのところがたまりませんよ

この塩辛のようなものは輸入品です
とても口に入れる勇気はありませんよね
―なんであれ食は文化ですから

このチーズは盗品です
レア物であること以外わかりません
―それで十分です

この飲料は禁制品です
命の保証はありません
―美味の追求は命がけです

この煙草のようなものは産地が不明です
どのように吸うのかさえわかりません
―望むところです

吸いましたか
姿が消えましたね



# by nambara14 | 2012-05-16 16:17 | 新作詩歌(平成24年) | Trackback | Comments(0)
リリーフ


      リリーフ



突然病に倒れたひとにかわって
とりあえず今日の業務が処理される

明日からのことはどうしたらいいか
目の前のことを片付けたら

業務量の全体を把握して
キャンセルと変更と実行とに分けて

段取りをつけて指示を出し
パニックを脱することができる

どれほど重篤な病かどうかは
ほどなく明らかになるだろう

軽ければ復帰までのショートリリーフ
重ければ長期戦 最悪は全面組み換え

いろいろ病はかかえていても
どうにか動けて用が足せればいい

さぼったりごまかしながらでも
帳尻を合わせられればいい

万一薬石効なくという事態になったりしたら
かんたんに整理をして

担当が変りましたとか言いながら
似たようなひとが

あいさつまわりをすると
なんとかおさまってしまうのか
# by nambara14 | 2012-05-15 19:43 | 新作詩歌(平成24年) | Trackback | Comments(0)
数値化


     数値化


ひとの心は見えません
 だれの心も見えません

  電波望遠鏡なら宇宙の果てだって見えるだろう
はじめの光も見えるだろう

出来心でした
     酒に酔っていて覚えていません
そのときのことはなにも覚えていません

      脳波や血流や発汗や目の動きを測れば
こころを図解できる

心神耗弱状態でした
責任能力がありませんでした

  ご破算で願いましては
   一足す一は二
    八百引く八百は零

なんでも数値化できますよ

    からだはみんな似たものだけど
   心は見られちゃ大変だ 

うーん 証拠不十分 請求棄却だ   

 
# by nambara14 | 2012-05-14 20:35 | 新作詩歌(平成24年) | Trackback | Comments(0)
ベビーカーを押した母親たち


     ベビーカーを押した母親たち



乳母車のかたちが変わって
名称も変化した ベビーカーに
子供が乗せられていて それを押す
母親が何人もすれ違っていく

どんなに寒い時でも 風よけをつけて
酷暑の夏にも日よけをつけて
春が来れば衣替え 秋が来れば一枚ふやして
雨降りの用意もおこたらずに

守りとおす表情と姿勢がきりっとしていて
侵しがたい気配が満ちている母を
聖母のように 子供は感じている
と合点して歩き続けていると

突然とどろくような怒鳴り声が聞こえ
打擲する音に続いて泣き声が上がる
手を離れたベビーカーが坂道を転がり落ち
悲鳴が布を裂くように広がっていく


# by nambara14 | 2012-05-11 20:16 | 新作詩歌(平成24年) | Trackback | Comments(0)


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